- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年8月号No.849
池ヶ原湿原保全・活用協議会(事務局:福井県自然保護センター)
勝山市と大野市の境にある六呂師高原。その勝山市側、標高約600mに広がる池ヶ原湿原は、ミズチドリやカキランなどの希少な植物が見られる、福井県内でも貴重な自然環境です。
このたび、湿原の保全活動を続けてきた「池ヶ原湿原保全・活用協議会」が、全国の草原を守る取り組みを称える「未来に残したい草原の里100選」に選ばれました。福井県では初の選定です。
湿原は、人の手が入らないと森林へと姿を変えてしまいます。池ヶ原湿原では、かつてヨシをよしずなどに活用していたことで、湿原の環境が保たれていました。しかし、生活様式の変化により利用されなくなったことで、ヨシやハンノキが繁茂し、湿原植物が育ちにくくなっていました。
そこで、2013年から「池ヶ原湿原保全・活用協議会」が中心となり、企業や地域の大人、小学校児童など多様なメンバーが力を合わせて、ヨシ刈りやハンノキの抑制などの保全活動を続けてきました。こうした地道な取り組みが評価され、今回の選定につながりました。
今年は10月18日(土)にヨシ刈りを実施予定です。自然の中で気持ちよく体を動かしながら、湿原の未来を守る活動に参加してみませんか?池ヶ原湿原でお待ちしています。