- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年9月号No.850
■下水道事業会計決算報告
令和6年度から地方公営企業法の全部適用を受け、公営企業会計へ移行しました。
◆業務状況(表(1)参照)
▽公共下水
令和6年度は、水洗化人口が300人減少(前年度比1.77%減)し、水洗化戸数が41戸減少(0.62%減)しました。年間有収水量は2,107,842m3となり、前年度は請求月変更に伴い13か月分の使用料を収入としていたため、前年度比では減少しています。また、有収率も同様に8.12%減少しています。
▽農業集落排水)
令和6年度は、水洗化人口が39人減少(前年度比1.89%減)し、水洗化戸数が1戸減少(0.15%減)しました。年間有収水量は218,257m3となり、前年度は請求月変更に伴い13か月分の使用料を収入としていたため、前年度比では減少しています。また、有収率も同様に10.05%減少しています。
表(1):業務状況
◆財政状況(表(2)参照)
令和6年度の総事業収益は10億6,221万7千円、総事業費用は10億2,161万円となり、当年度純利益4,060万7千円を計上する結果となりました。
一方、資本的収入は8億9,311万1千円、資本的支出は9億9,587万8千円となり、この1億276万7千円の不足額は、損益勘定留保資金および当年度利益剰余金処分額で補填しました。
表(2):財政状況
・収益的収支(税抜)
・資本的収支(税込)
◆総括事項
人口減少や節水意識の向上などに伴い使用料収入が減少した一方、燃料費や資材費、労務単価の上昇により費用が増加する中で、老朽施設の更新などを進めました。その結果、一般会計から補助金を繰入れたことで黒字決算となりました。
しかしながら、公共下水道では昭和52年の事業創設以来、約50年が経過しており、管路や設備については老朽化が進んでおり、農業集落排水では下水道事業運営の効率化のため公共下水道との接続や、機能強化工事を行う必要があります。また、地震などの災害に備えるべく施設や管路の強靭化が求められていることから、勝山市下水道事業経営戦略や耐震化計画に基づき、国の交付金などを活用しながら老朽管路などの更新に合わせ耐震化を進めていきます。管路などの更新には多額の資金が必要になると予想されることから、国の交付金のほか、使用料改定も含め、財源を確保し財政的基盤を強化する必要があります。
今後も、市民生活を支える重要なライフラインとして、将来にわたり安全で安心なサービスの提供を行うため、水処理施設の計画的な改築・更新に取り組み、社会的情勢の変化などを注視し、更なる経営の効率化を図ってまいります。
表(3):主な改良事業
一般会計および各特別会計決算の詳細については、決算書を市立図書館に備えてありますのでご覧ください。
問合せ:上下水道課(市役所2階)
【電話】88-8109