- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年9月号No.850
■水道事業会計決算報告
◇業務状況(表(1)参照)
令和6年度は、給水人口が463人減少(前年度比2.25%減)し、給水戸数が6戸増加(前年度比0.08%増)しました。年間有収水量は前年度に比べ、人口減少などの影響により家事用の使用水量は減少しましたが、営業用や官公署・学校用の使用水量が増加したため、前年度を上回る結果となりました。また、有収率は前年度比0.06ポイントの増加となりました。
表(1):業務状況
◇財政状況(表(2)参照)
令和6年度の総事業収益は4億7,275万2千円、総事業費用は4億7,321万2千円となり、当年度純損失46万円を計上する結果となりました。
一方、資本的収入は1億638万円、資本的支出は3億18万2千円となり、この1億9,380万2千円の不足額は、損益勘定留保資金で補填しました。
表(2):財政状況
・収益的収支(税抜)
・資本的収支(税込)
◇総括事項
営業収益については、前年度比2.16%の増となりました。主たる収入である給水収益については、人口減少などの影響により家事用は減少しましたが、営業用や官公署・学校用が増加したため、前年度比2.26%の増となっています。
営業費用においては、燃料費高騰に伴う電気料金の増加、上水道台帳システム作成に伴う委託料の増加などにより前年度比0.70%の増となっています。
経費節減に努め経営健全化を図っているものの、令和6年度は、燃料費や資材費、労務単価の上昇により費用が増加したほか、老朽管の修繕などが頻発しており、昨年度に引き続き赤字決算となりました。
昭和34年の事業創設以来、約60年が経過しており、管路や設備については老朽化が進んでいることから更新の必要に迫られております。さらに、地震などの災害に備えるべく施設や管路の強靭化が求められており、老朽管路などの更新に合わせた耐震化を進めるため多額の資金が必要になります。給水収益が減少傾向にある中、中長期的な展望を持って経営に臨むため、令和6年度に改定した勝山市水道事業経営戦略では、国の交付金のほか、保有している資金を計画的に活用するとともに、料金改定も含め、財源を確保し財政的基盤の強化の方向性を定めています。
今後も、市民生活に不可欠となる清浄で安全な水道水を供給していくため、既存水道施設の維持管理に努め、社会的情勢の変化などを注視し、更なる経営の効率化を図ってまいります。
表(3):主な改良事業