- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年9月号No.850
市民の皆さまから投稿いただいた自慢のペットをご紹介します。
※詳しくは本紙をご覧ください。
■9月20日~26日は『動物愛護週間』~みんなで考える動物との暮らし方
家族の一員として、私たちに癒しやぬくもりをもたらしてくれる大切なペットたち。しかし、犬のふん尿の始末をしない、猫へ無責任に餌をやるなど、飼い主としての責務を怠ると近隣とトラブルになることがあります。
人と動物が幸せに暮らす社会を目指すためには、飼い主が正しい知識を持ち、責任を果たすことが重要です。
動物愛護週間を機会に、いのちを大切にし、責任ある行動について改めて考えてみませんか。
◇動物愛護管理法の基本原則
すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うよう定めています。
◇ペット(犬・猫)の現状
犬と猫の飼育数:
(一社)ペットフード協会の2024年(令和6年)全国犬猫飼育実態調査によると、全国で犬は約679万匹、猫は約915万匹が飼育され、10世帯に約2世帯が犬や猫を飼育しているという結果があります。
その一方で、行政機関に引き取られ、殺処分されている犬や猫もいます。その数は年々減少していますが、令和5年度には、全国で約9,000匹が殺処分されています。県内においては、殺処分の数は0匹(引取り後の死亡を除く)ですが、引き取り数は犬が36匹、猫が292匹、となっています。
(環境省 犬・猫の引取り及び処分の状況)
■これからペットを飼いたいと考えている方へ
動物を飼うということは「いのちを預かる」ということです。
責任を持って最後まで世話ができるかなど、ペットを飼う前に一度立ち止まり、責任について考えてみましょう。
・ペットを飼う責任についての詳細はこちら
・カメや魚などの放出はやめましょう‼…外来種対策はこちら
※本紙掲載の二次元コード参照
■ペットを飼う前に考えるポイント
◇ペットに迎える動物の習性や飼い方、寿命などは知っていますか?
平均的な寿命:
・ハムスター…2~3年程度
・セキセイインコ…7~10年程度
・犬…12~20年程度
・猫…15~20年程度
◇飼養に必要なスペースや用品はありますか?
広さに合わせた品種や頭数を考えましょう。
◇ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?
購入費用以外にもペットの餌代、ワクチン代、医療費、用品代などの費用がかかります。生涯にわたり支払えるか考えましょう。
◇毎日欠かさず、世話に時間と手間をかけられますか?
毎日欠かせない世話をこなす時間が必要です。
◇あなたの体力で世話ができるペットですか?
飼い主自身の体力が衰えたときのことも考え、種類や大きさを選んでください。
◇ペットを飼うことに、家族は賛成していますか?
あなたが病気やアクシデントに見舞われたときは、代わりに家族がお世話する必要があります。
◇近隣に迷惑をかけないように配慮できますか?
鳴き声、臭い、ふん尿の放置などは近隣トラブルの原因になります。
◇家族の中に動物に対するアレルギーを持つ人はいませんか?
アレルギー体質の家族がいる場合、事前に医師へ相談するなど、慎重な判断が必要です。
◇引っ越しや進学、就職、結婚などにより、ペットを手放すことはないですか?
自分が最後まで責任をもって飼えるか考えてみましょう。
◇万が一、飼えなくなった時のことを考えていますか?
代わりに飼ってくれる人を見つけておくなど、万が一の時のことを考えておきましょう。
■不妊手術の大切さ
犬や猫はともに繁殖力の高い動物です。多頭飼育崩壊(飼育能力の限界を超えて繁殖した状態)によって捨てられた猫が繁殖を繰り返すと、ふん尿被害や騒音など様々なトラブルを引き起こす可能性もあります。
不幸な命を増やさない、動物の健康管理のためにも不妊手術は大切です。
◇かわぐち動物病院の川口院長(獣医師)に話を伺いました。
犬や猫の避妊や去勢の手術は、妊娠を防ぐことはもちろん、将来発症する可能性がある病気(乳腺や精巣の腫瘍など)のリスクを軽減でき、発情のストレスもなくなるメリットがあります。一方で、手術による体への負担や太りやすくなるといったデメリットもあります。
ペットを飼育する際は、妊娠や病気に対する知識をもつことが大切です。手術や予防接種などのメリットやデメリットを踏まえながら、ペットと生涯にわたって幸せに暮していくことについて考えてみてください。