- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県鯖江市
- 広報紙名 : 広報さばえ 令和7年11月号 通常版
■わたし×アートキャンプ
アーティストの卵とも言える学生たちが、地域住民と交流しながら創作活動する河和田アートキャンプ。学生にとっては感性を磨いたり、経験を積んだりする貴重な機会になっています。
そんなアートキャンプが河和田地区にもたらしたものとは――。地元の皆さんと一緒に考えます。
◇鬼ごっこに工作、楽しい思い出
河和田小学校6年 助田愛梨(あいり)さん・貨泉(かせん)昂生(こうき)さん
(助田さん)夏休みに大学生の活動拠点「co-minka(こみんか)」に遊びに行って、みんなで鬼ごっこをしたのが楽しかったです。私たちだけでなく地域全体を盛り上げようとしてくれていることがうれしいので、これからもアートキャンプが続いてほしいなと思います。
(貨泉さん)木などを使って机や棚を作ったのが良い思い出です。アドバイスをもらったお陰で格好良いゴム鉄砲もできました。アートキャンプで河和田がにぎやかになるのはめっちゃいいことだし、そういう場所に自分が住んでいることを自慢に思います。
◇新たな一歩に向けたスタートへ
2025年度河和田地区区長会長 山口守(まもる)さん
地元密着型のこうした活動が20年続いたのは喜ばしいことです。参加した学生さんたちは社会に出て行った後も、河和田や鯖江の良さをそれぞれの形でPRしていってほしいですね。この取り組みを機に鯖江に移住する人がさらに増えてくれれば高齢化が進む河和田ももっと活気づくと思います。
河和田は区長さんを含めて元気な人が多いので、交流の幅を広げれば更に充実した企画が生まれるはず。20周年の節目を弾みに、ここから新たな一歩に向けたスタートを切ってほしいですね。ファイト!
◇懐の深さと柔軟さが河和田の魅力
アートキャンプを機に移住 樋口朱音(あやね)さん
兵庫県川西市出身で、アートキャンプをきっかけに河和田の漆器会社に就職して4年目になります。アートキャンプでは漆器とアクセサリーを組み合わせる企画を立ち上げました。その際、職人さんの仕事を間近で見るなかで、自分の手で作ったものがお客さんの手に渡る仕事の尊さに気づいたのです。
私のような移住人はたくさんいますよ。それも、柔軟で懐が深い河和田の人たちのお陰だと思います。これからも学生たちを受け入れてくれる魅力的な地域であり続けてくれたらうれしいですね。
〔取材協力〕
福森(ふくもり)久哉(ひさや)さん
今年度河和田アートキャンプ事務局(鯖江市地域おこし協力隊)
