くらし 特集 わたしたちの地球を考える〜子どもたちと市環境基本計画から学ぶ〜(3)

◆地球温暖化対策の推進
◇地球温暖化ってわたしたちに止められるの?
春江中学校 探究学習環境チームの対談

・「ごみの分別」「節電」「マイバックの活用」
「どうして地球温暖化が進むんだろう」「地球温暖化を止める方法はないかな」「子どものわたしたちにもできる温暖化対策ってなんだろう
ー環境のことについて学んでいる4人が、気づいたことを共有し合いました。

探究の授業で環境を選んだ春江中学校1年生の生徒たちに、地球温暖化について聞いてみました。
ー日常で、地球温暖化を感じる瞬間ってありますか?
辻岡さん:夏以外の9月10月でも暑いなって思います。昔はもっと涼しかったなって。
坪田さん:熱中症にもなりやすいから、困ってます。
牧田さん:水道の水も冷たくないかも。
赤壁さん:野球をしているのですが、試合の3回と6回の時に休憩が挟まれるようになりました。あと、体操服で登校する期間が長くなりました。
坪田さん:そういえば、体育祭とか文化祭も暑い時期じゃなくて、涼しい時期に変わったかも。
辻岡さん:あと、夏は蚊が多いイメージだったけど、今年は秋になってから刺されました。
赤壁さん:セミが鳴くのも今年は遅かったような…。
牧田さん:世界の話になるけど、地球温暖化が進むとホッキョクグマも生きられなくなるって、小学校のときに習いました。
ー地球温暖化の理由ってなんだと思いますか?
坪田さん:温室効果ガスがとても増えているからです。
赤壁さん:車の排気ガスとか牛のゲップから出るメタンも良くないですよ。
牧田さん:やっぱり、いろいろと便利になってきたから。人間が温室効果ガスを出してると思います。
辻岡さん:身近なことだと、ごみの分別をしないことも地球温暖化の原因になってるかも。
牧田さん:あと、エアコンをつけたり消したりしてしまうこと。
赤壁さん:エアコンはつけるときに多くのエネルギーが使われるから、部屋にすぐ戻ってくるときはそのままが良いみたい。
ーわたしたちができる地球温暖化対策ってなにがありますか?
坪田さん:ごみを分別すること。分別しないと海にプラスチックが流れて、カメが食べてしまいます。
赤壁さん:暑くても扇風機を使うことで、節電を意識しています。
辻岡さん:私はペットボトルがリサイクルできると知ってから、ラベルとキャップを外して分別しています。
牧田さん:自分のマイバックがあるので、買い物のときに使っていますよ。

◆環境と共生する人づくり
◇わたしたちが温暖化の授業をしたら地球は変わる?
平章小学校 総合学習環境チームの授業

・小さな先生たちが動き出す
平章小学校では、総合学習で環境をテーマに選んだ6年生の3人が先生となり、地球温暖化を防止するための授業をしました。
授業では、自分たちで調べた田島川の氾濫や県内の気温上昇など、身近で起きた地球温暖化による影響を伝えました。生徒役の児童たちは、温暖化を止める方法や自分たちにできることをグループで話し合い、発表、共有しました。
今後は、地域の大人に向けて、さらにパワーアップした授業をする予定です。
子どもたちが地球の未来を考え、変えようとする姿を見て、大人のわたしたちは何ができるのでしょうか。「『少しならいいや。』という気持ちが温暖化につながる」とつぶやいた児童の言葉が胸に残ります。

◇子どもたちのつぶやき
・IHとガスってどっちがエコだろう?
・木を植えるといいかな?

◇地球をずっと住める星にしたい
地球が温暖化してるってテレビとかでは聞くけど、いつも暑かったから温暖化の実感がなかったです。ただ、調べていくと三国の海で取れないはずの魚が取れたり、雪が少なかったりと温暖化になっていることを知りました。
市の取り組みや自分たちにできることを授業にして、みんなにわかりやすく伝えました。授業をするのはドキドキしたけど、この授業を聞いたみんなが自分にできる対策をして、地球をずっと住める星にしたいです。

◇実は、学校給食も環境学習!?
市内小中学校では、いつもより地場産食材を多く使い、郷土料理を一品組み合わせた「ふるさと献立」を月に1回提供しています。
地産地消に取り組むことで、旬の新鮮な食材をおいしく食べることができ、トラックなどの輸送による二酸化炭素の排出削減につながります。地域の農業や漁業が守られ、地元の流通は柔軟な対応がしやすいため、食品ロスの削減の可能性も広がります。

◇10月のふるさと献立
ごはん:坂井市産
コロッケ(小松菜、ふくいポーク、若狭牛):福井県産
豚汁(ねぎ):坂井市産
豚汁(みそ):福井県産
ごんざ(打ち豆):福井県産