- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県永平寺町
- 広報紙名 : 広報永平寺 令和7年8月号
福井地震から77年目の6月28日、震災の記憶を次世代に語り継いでいこうと、福井大震災語り部の会628実行委員会が、当時の体験談をまとめた紙芝居を5年ぶりに披露しました。
語り部の会は、8年前から町民から募った震災の体験談をもとに作った紙芝居を学校や高齢者施設などで読み聞かせる活動を行っていましたが、新型コロナ禍などで活動を中断。昨年起こった能登地震をきっかけに、体験談を追加したり内容を集約したりして紙芝居をリニューアルし、活動を再開しました。
この日は新メンバー3名を含めた6名が登壇し、町内外から集まった約100人を前に紙芝居披露。「地割れしている地面を避けながら逃げた」「目の前で家が積み木のように崩れていった」「足のちぎれた男の子を抱え、その子のお母さんを呼んでいた」など、思いを込めてメンバーが順に読み上げ、時には涙ぐむ場面も見られました。
和田高枝会長は「語り継ぐことの大切さをわかってもらえたのでは」と話し、「災害はいつ起こるかわからない。それは今かもしれない」と備えの大切さを訴えていました。