- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県越前町
- 広報紙名 : 広報えちぜん 令和7年8月号
■人権の花運動~あさがお保育園~
6月30日、あさがお保育園で丹生地区人権擁護委員会主催の「人権の花運動」が行われました。園児は、贈呈されたベゴニアの花を来賓や人権擁護委員と一緒にプランターに植えました。
また、人権のイメージキャラクターソングである「世界をしあわせに」をみんなで歌いました。
この運動は、子どもたちが水やりなどのお世話をしながら花を育てることによって、命の尊さと相手を思いやる心をはぐくむことを目的とした取組みです。
■防犯出前講座を開きました
7月7日、越前町生涯学習センターで、福井県警察本部サイバー犯罪対策課、福井県鯖江警察署生活安全課の警察官を招き、防犯出前講座「サイバー犯罪に遭わないために」を開きました。
生成AIを使ったフェイク動画や実演によるなりすまし電話の紹介、サポート詐欺を体験し、防犯意識の向上とその対策方法について学びました。
参加されたみなさんからは「最新の犯罪の巧みさに驚いた」「自分は大丈夫だと思っていたが、他人ごとではない。油断せず気をひきしめたい」などの声が上がりました。
■金融出前講座を開きました
7月10日、丹生高校で金融出前講座を開きました。
3年生を対象とした今回の講座では「大人になる前に知っておきたいお金の話」をテーマに、成人を迎えることで可能になる契約行為についての注意点や、ローン・クレジットの仕組み、金融トラブルについて学びました。
参加された生徒のみなさんからは「お金の管理の仕方など金融に関する知識が深まった」、「クレジットカードなどは便利だけれど、使い方を間違えればとても危険なものだということが分かってよかった」などの感想が聞かれました。
■漁業体験学習をしました!
町内の小学生が、定置網漁業を体験しました。
海上では実際に定置網を巻きあげているところを見学しました。港に戻り、荷揚げされた魚に触れたり、漁師さんに質問をしたりしました。「大きい船は網を引いていたが、小さい船は何をしているのですか」「海に、旗がついた浮きがあるのはなぜですか」などの質問があがり、「小さい船にはとれた魚を積み、たくさんとれれば大きい船にも積む」「旗があるところには魚を捕るための仕掛けがある」との回答に、子どもたちは感心している様子でした。
この取り組みは、子どもたちに漁業や水産業の魅力を知ってもらおうと、学校や漁業団体の人々と連携して企画・実施しています。
■コウノトリのヒナに足環を装着しました
5月29日、八田地区で福井県と兵庫県立コウノトリの郷公園とともに、野外コウノトリのヒナ1羽に足環を装着しました。
八田地区では、去年からコウノトリのペアが繁殖しており、2年連続でヒナが生まれました。
高所作業車を使用してヒナを捕獲し、身体測定や健康状態の確認、足環装着を行いました。その後、ヒナを巣に戻し親鳥が帰巣したことを確認して、作業が終了しました。
足環装着を行うことで、個体の管理や生態研究が可能になり、コウノトリの長期的存続につながります。
生まれたヒナの性別はメスで、6月25日に巣立ちが確認されました。
地域住民に見守られながら、元気に育つことを願っています。
■越前町指定有形文化財の指定について
このたび、「飛鳥井家蹴鞠(あすかいけけまり)関係資料」が新たに越前町指定有形文化財となりました。
飛鳥井家は蹴鞠や和歌に通じた中世の名門貴族で、田中郷や下川去村に領地を持っていたことから、天王宮(現在の八坂神社)を篤く信仰していたことが知られています。
指定文化財となった「免状」は、江戸時代前期に天王宮の神官に特別な蹴鞠衣装の着用を認めた免許状です。また、「白鞠」は昭和前期に飛鳥井家当主より八坂神社へ奉納されたもので、県内にほぼ類似品が見られない貴重な資料です。
指定番号:越前町指定第一〇九号
指定年月日:令和七年五月三〇日
名称及び員数:飛鳥井家蹴鞠関係資料
・免状 一枚
・白鞠 一丸
所有者:宗教法人 八坂神社