健康 みんなの健康だより

■[今月のテーマ]生活習慣病について知ろう!~糖尿病~

糖尿病は、インスリンが十分に働かないことで、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
糖尿病は近年よく耳にする病名ですが、かなり血糖値が高くなければ自覚症状は現れません。そのため、なかなか重大な病気と捉えられない傾向にありますが、糖尿病は長期にわたって全身の毛細血管をぼろぼろに傷つけ、将来的に様々な合併症を引き起こす恐ろしい病気です。

◇糖尿病の合併症
・腎症…人工透析が必要になる場合もあり
・網膜症…失明する危険性あり
・神経障害…四肢切断に至る場合もあり
・心筋梗塞、狭心症
・脳出血、脳梗塞…半身不随など後遺症が起こる可能性あり著しく高い血糖は、それだけで意識障害を起こすこともあります。

◇合言葉は「先手必勝」生活習慣を見なおそう!
・お腹いっぱい食べてしまう
・間食または夜食をとることが多い
・食べるスピードが早い
・アルコール類は酔うまで飲まないと気が済まない
・朝食を食べないことが多い
・運動が好きではない
・たばこを吸う
・炭水化物が多く、単品メニューになりがち
・自分の適正体重を知らない
・野菜をあまり食べない

このような生活習慣を続けていると、糖尿病になるリスクが高まる可能性があります。もし当てはまる生活習慣があれば、早速改善しましょう。
糖尿病は血糖値が高くなる病気ですので、予防や治療には、「血糖値が高くなるようなことを控えること」「血糖値が高くなりにくい体質に改善し、それを維持する」ことが大切です。

◇血糖値の上昇を抑えるポイント!
(1)1日3食を規則正しく食べて、間食や夜食を避ける。
(2)満腹になるまで食べないで、腹八分目を心がけてゆっくりよく噛んで食べる。
(3)食物繊維を多く含む野菜、海藻、きのこなどを食べる。
(4)脂質と塩分は控えめにする。

◇血糖値が高くなりにくい体質への改善ポイント
肥満、とくに内臓脂肪型肥満では、インスリンが出にくくなり(インスリン抵抗性)血糖値が高くなりやすくなります。
(1)肥満を防止し、体重を適正にコントロールする。
(2)歩行、体操、筋肉トレーニングなどの運動を積極的に行う。(1日15分から30分を週3日以上が目安)

運動が難しい場合は車をなるべく使わず歩く、階段を使う等がよく推奨されますが、肥満解消を目的とした場合、これらだけでは効果はあまりみられません。今、運動習慣が無い方は、まずは5分程度の簡単な運動から始めてみましょう。短時間から運動を習慣化し、徐々に時間を延ばしていけると良いです。

「食事療法は面倒だ」「運動する暇がない」「たばこをやめても酒はやめられない」今までの生活習慣を一気に変えることは至難の業です。まずはできることから1つずつ、生活習慣を変えてみましょう。

問合せ:福祉保健課 保健係
【電話】25-4000