くらし 令和7年3月市議会定例会 市長施政方針(要旨)(2)

■第二次上田市総合計画後期まちづくり計画 6つの施策大綱
●自治・協働・行政
▽市民が主役のまちづくり
今年は戦後80年、上田市が非核平和都市宣言を行ってから15周年の節目の年であります。市では、平和への想いの象徴となる「平和の灯(ともしび)モニュメント」の設置を主要な事業と位置付け、モニュメントの設置などに係る予算案を計上いたしました。
広島・長崎を訪問し、それぞれの平和の灯の火を分けていただきモニュメントに灯すとともに、中学生を中心とした訪問団による広島での平和学習などを実施し、次世代を担う子どもたちへ平和のバトンを渡す意思を示すための取組を進め、平和文化を発信してまいります。

●自然・生活環境
▽安全・安心な快適環境のまちづくり
公共交通事業者との協働(共創)により、定期的な会社説明会など運転手確保の取組に加え、令和7年度から新たに地域公共交通利便増進事業として、路線バスの再編・増便や一定間隔で運行するパターンダイヤ化を実施するとともに、上田電鉄別所線の増便に取り組んでまいります。
また、市とバス事業者の間で5年間の運行協定を締結し、従来の補助などでは不足していた運行費用を支援することで、路線バスの確保・維持を図ります。
包括的な取組により、誰もが安心して利用できる地域公共交通の実現を目指してまいります。

●産業・経済
▽誰もがいきいき働き産業が育つまちづくり
農業分野では、農業者の高齢化や後継者不足などの課題がある中、持続可能な地域農業の確立、農村環境の維持保全が求められております。
こうした中、10年後の地域農業の在り方を示す「地域計画」について、関係する皆さまとの話し合いを進めた結果、3月末に全地域の計画を策定し、公表する予定であります。計画策定後も、農地の集約集積や適地適作の推進など、継続的に協議を行ってまいります。
加えて、原油・原材料などの価格高騰により影響を受ける農業者支援として、国の交付金事業を活用し、肥料代など農業生産資材経費の一部について補助してまいります。

●健康・福祉
▽ともに支え合い健やかに暮らせるまちづくり
国が、帯状疱疹ワクチンを予防接種法に基づくB類疾病に位置付けたうえで、定期接種として実施する方針を示したため、今年4月からの実施に向け、医師会との協議などの準備を進めているところでございます。
次世代を担う子どもたちの健康保持や子育て世代の負担軽減を図るため、1歳から中学3年生までを対象に、インフルエンザワクチン接種費用の一部を補助します。
出産後からの切れ目のない支援の充実と保護者の経済的負担の軽減を図るため、新生児聴覚検査と1か月児健康診査に係る費用の助成を新たに実施してまいります。

●教育
▽生涯を通じて学び豊かな心を育むまちづくり
教育を巡るさまざまな課題がある中、喫緊の課題として、「中学校部活動の地域クラブ活動への展開」がございます。地域において、子どもたちが生涯にわたってスポーツ・文化芸術活動に親しめる環境整備につながる一方、活動場所や指導者の確保、移動手段、持続可能な活動とするための負担のあり方など、地域展開に向けて解決しなければならない項目も多いため、教育委員会、市長部局が連携し、速やかに関係各所との調整を図りながら、令和8年度末を目途にした地域展開を進めてまいります。

●文化・交流・連携
▽文化を育み、交流と連携で風格漂う魅力あるまちづくり
市では、スポーツ都市宣言を制定し、スポーツの力で一人ひとりの生活や心がより豊かになることを目指しています。このような中、上田市サッカー協会ほか地元自治会から要望がありました、上田古戦場公園に人工芝サッカーグラウンドを整備するための関連予算案を計上いたしました。
都市交流について、中華人民共和国寧波市においては、友好交流都市提携の締結30周年にあたることから、記念式典、相互訪問などの記念事業を予定しております。

■3月市議会定例会初日に提案した議案の概要
○条例案(16件)
上田市印鑑登録及び証明に関する条例中一部改正ほか

○令和6年度補正予算(5件)
一般会計2件、企業会計3件

○令和7年度当初予算(10件)
一般会計1件、特別会計6件、企業会計3件

○事件決議案(7件)
第五中学校改築事業旧校舎棟ほか解体工事請負契約の締結について ほか

施政方針はインターネットで動画や全文をご覧いただけます。

問合せ:行政管理課
【電話】23・5163