くらし 活動内容を紹介します 地域おこし協力隊活動だより Vol.33

■信州そば発祥の地 伊那に息づく そば文化
◇信州そばNo.1プロジェクト

下平 彩楓(しもだいら あやか)さん
令和6年4月に地域おこし協力隊に着任。信州そばNo.1プロジェクトをミッションに、信州そば発祥の地伊那のPR活動や、教育機関と連携して次世代へのそば文化の継承に取り組む。

県内外のそば店を巡り、数年前に「高遠そば」の存在を知ったことがきっかけで、さまざまなご縁に恵まれました。その出会いをきっかけに「この地域の皆さんとそばを通してより深く関わっていきたい」という思いが芽生え、現在は信州そば発祥の地伊那に根付くそば文化の魅力発信と次世代への継承に取り組んでいます。
協力隊活動は2年目を迎え、4月には地域の皆さんにご協力いただきながら、高遠城址公園さくら祭りに合わせてチャレンジショップを開きました。期間中はお店を運営する難しさを感じる場面もありましたが、その分、多くの方に「高遠そば」の魅力を伝えられる貴重な機会となりました。
また、市内の小中学校、高校、大学などの教育機関からお声がけいただき、そば打ち体験の講師を務める機会が増えてきました。児童生徒の皆さんに、伝統食文化への理解と地域への愛着を深めてほしいと考えているため、そば打ちを「見る」だけで終わらせず、実際に自らの手で「そばを打ち」「味わう」体験を大切にしています。授業では、自身のパティシエ経験を活かして、そば粉を使った「そばスイーツ」づくりも企画しており、発想力豊かな皆さんと一緒にそばの新しい楽しみ方を探る活動は、私自身にとっても意義深く多くの刺激を受けています。
高校生の時に全国高校生そば打ち選手権大会に出場したことがきっかけでそばの魅力を知り、現在の豊かな出会いにつながりました。今後も、協力隊活動を通じて自身の経験を伝えていく中で、若い世代の皆さんが「そば打ち選手権大会に出場したい」「そば屋さんを始めてみたい」など、〝そば〞に関心を持っていただけるきっかけを、これからも生み出していけたらと思います。

問合せ:地域創造課 移住定住促進係