文化 市誌編さん室だより

■伊那市誌こぼれ話 第9弾
▽伊那市大字▲▲▲…番地〝大字?〞
合併前の旧伊那市では、住所の表示を「大字▲▲▲…番地」と表示していました。
大字(おおあざ)の地名は、明治時代の合併の際にそれまでの村の地名や区画を継承して残されたものです。
伊那市では、平成18年3月31日の合併に伴い、住所(土地)表示での〝大字〞がなくなりました。また、「伊那・伊那部地区においては、大字の区域が広く場所が特定しにくい」といわれていたため、「伊那」・「伊那部」・「美篶の一部」を対象とした区域で、自治会名を住所(土地)表示へ使用するように作業が進められ、平成20年8月から、伊那地区(福島を除く)の住所(土地)表示の変更が行われました。

・市役所の場合
伊那市大字伊那部3050番地

伊那市伊那部3050番地

伊那市下新田3050番地

▽一番地はどこにある?
地番は、土地の一筆ごとにつけられる番号で、明治初期の地券制度と地租改正が始まりで、登記制度と連動して現在整備されています。
一番地を探してみると、
旧大字伊那では、御園区双葉町
旧大字伊那字通り町一丁目では、荒井
旧大字富県では、下新山
旧大字東高遠では、羽衣橋近く
旧大字非持は、三峰川と山室川の合流点でした。
なぜそこが一番地になったかは分かりませんが、区域によっては高遠藩に近い場所だからという説もあります。

問合せ:市誌編さん室