- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県飯山市
- 広報紙名 : 広報飯山 令和7年7月号
■小菅への入り口
小菅集落は、飯山盆地の東側に位置し、千曲川河岸から標高200メートルほど上がったところにあります。集落は小菅山の麓、尾根や急崖に囲まれた地形に展開し、中心標高は500メートルです。
千曲川左岸の大関橋のたもとに、かつて小菅神社一の鳥居があったとされます。一の鳥居から小菅集落に向かっていくと、関沢地区に二の鳥居があります。鳥居の手前には小菅神社の社号石柱や大きな石灯篭、狛犬が設置されており、二の鳥居が実質的な参道の入り口であることを示しています。ここから小菅に向かって急な坂を上っていくと、仁王門がみえてきます。この門をくぐると集落に入ります。現在は仁王門の右手側を車道が走っていますが、本来は仁王門をくぐりぬけて集落に入りました。
小菅への入り口はこの表参道のほか、南北からの参道もありました。南は神戸地区から風切峠を越えて小菅に入る入口、北は野沢温泉村前坂から北竜湖東側を通る入口です。これらの入り口には悪霊や悪疫(あくえき)などから村を守るためと考えられる石造物が建てられています。