その他 《お知らせ Pickup ⤴》飯山市ケーブルテレビ iネット飯山の現状と課題

飯山市ケーブルテレビ(iネット飯山)は、地域に密着した情報の提供により、地域社会のコミュニケーションの構築、産業の振興および市民福祉の向上を目的に、飯山市が整備を行い、飯山市とJAながの、飯山商工会議所が出資する株式会社テレビ飯山と連携し、テレビジョン放送およびインターネット接続サービスを提供しており、平成14年(2002年)4月から事業を運営しています。本年の5月に飯山市ケーブルテレビ事業の民間事業者への事業承継について方針を発表しました。市民の皆さまと情報を共有するため、同事業の現状や課題を踏まえ、事業承継について検討するに至った経過などについてお知らせします。

※iネット飯山って?
飯山市ケーブルテレビの略称です。
飯山市
↓↑連携
(株)テレビ飯山
市等が出資している会社で専門分野を市から受託

○iネット飯山概略
伝送路(飯山市)

加入者世帯(加入者の方からの利用料金で特別会計を設け、事業を運営
↓収入
飯山市(ケーブルテレビ事業特別会計)
↓支出
・設備の更新費
・CS放送番組の購入費
・(株)テレビ飯山への委託費
取材と番組の制作
伝送路の維持管理
設備の管理等 など
・電気料 など

伝送路(インターネット・テレビ放送)
飯山市情報センター(所有:飯山市)

(1)現状
老朽化と機器の生産終了
〔伝送路方式〕光と同軸ケーブルの組み合わせ(HFC)

・ケーブルの老朽化
同軸ケーブルの耐用年数は13年。整備から23年が経過。

・一部種類の同軸ケーブル生産終了
長距離を伝送する同軸ケーブルが生産終了で在庫なし。

・同軸ケーブル機器の生産終了
同軸ケーブルの信号を増幅させるアンプやケーブルを分岐せる機器が令和9年(2027年)で生産終了。

↓伝送路の早急な再整備が必要

(2)課題
再整備に17.1億円の多額な費用が必要
〔伝送路方式〕光ケーブルのみ(FTTH)←これ以外の伝送路方式なし

再整備(約390km新設)した場合の伝送路方式は、光ケーブルのみを使用した(FTTH)方式しかありません。再整備費は、付随する機器を含め、概算で17.1億円です。再整備した場合は、加入者への負担も増える見込みです。

(3)検討
4つの選択肢

▽飯山市が伝送路を再整備
・再整備に多額な費用が必要 (概算17.1億円)。
・長期財政推計から再整備に国庫補助金などを活用しても現在の利用料金を1.8倍にする必要あり。
・行政では急速な通信技術の進歩により、時代に即した住民サービスの提供が難しい状況。

▽民間の伝送路を利用
・民間が所有する伝送路の使用料が高額で加入者の利用料金を「伝送路を再整備した場合」以上にに大幅に増額しないと事業の運営ができない。

▽ケーブルテレビの廃止
・テレビ放送をアンテナで受信ができない難視聴地域でテレビが見られなくなる。
・災害時に防災無線を補完する情報伝達の役割が果たせない。
・加入世帯でアンテナの設置が必要となる。
廃止の場合、過去の資料から推計すると市内1,113世帯以上が難視聴世帯に…

▽民間事業者への事業承継
・地上波テレビ放送の難視聴対策、放送・通信サービスの提供、災害時の情報伝達の役割を維持しながら、社会の変化・急速な技術的進歩に対応したサービスの提供が期待できる。

(4)事業承継について検討!