イベント 第六十三回 御杣始祭・御神木祭

令和七年六月三日(火)に第六十三回御杣始祭が赤沢自然休養林で執り行われ、それに合わせ第六十三回御神木祭が六月四日から六日まで開催されました。
御杣始祭は二十年に一度の伊勢神宮式年遷宮の諸祭の一つで、内宮・外宮の御神体を納める「御樋代」の御用材となるヒノキ「御神木」を伐り出す祭事で、その御神木を盛大に祝いながら伊勢に向かい送り出す奉曳行事が御神木祭です。
御神木は杣夫(木こり)達が、木の幹に三方向から斧を入れ伐採する「三ツ紐伐り」という古式の作法で伐り出し、内宮・外宮用の二本の御神木が交差する形で伐り倒されます。
今回の御杣始祭では雨の中約三五〇人の関係者が見守る中、七人の杣夫が約一時間二十分かけて斧を入れていき、杣頭の「大山の神左よき横山一本寝るぞ」の掛け声のもと、御神木が見事に二本交差した形のたすきがけに倒されました。
四日(水)には伐り出された御神木を奉曳車と呼ばれる台車に載せて町内を奉曳する「お木曳」が行われました。五社神社の若連や小中学生、一般の方々約一,一〇〇人が参加し、よろまいかから駅前までの三.七kmを木遣り唄に合わせて曳ました。道沿いには町内外から多くの観覧者が訪れ、大観衆のもと御神木は駅前に安置されました。
五日(木)は奉納行事として、御神木が安置された駅前周辺で郡内各地の芸能団体が様々な演目を披露する木曽芸能祭が行われました。駅前広場に用意された特設ステージでは、狂言や舞などの各地元に伝わる伝統芸能が一堂に披露された他、だんじり囃子に和太鼓の演奏も行われ、会場は大いに盛り上がりました。夜には御神木祭を祝う花火が打ち上げられ、最後の木曽踊りでは、上松駅ロータリーを埋め尽くす程の人が参加しました。
六日(金)には奉送行事が行われ、奉納獅子舞と餅投げが行われた後に、御神木は駅前を出発し、道中で多くの人に見送られながら伊勢へと向かいました。