くらし 地域おこし協力隊通信 Vol.93

(青倉地区担当 市川貴章)

新年、明けましておめでとうございます。青倉地区の市川です。

雪が少ない昨年の春先に栄村に来て、およそ1年。何も分からず、皆さんの背中を追いかけた1年でした。1年を振り返ると、様々な“初めて”がありました。まだ雪の残る3月には、アットホームなスキー場イベント「キャンドルナイト」。ゲレンデにともるロウソクの火と、雪原に映る花火はとても美しく印象的なものでした。春には初めてトラクターや田植え機に乗りました。夏には自転車のような機械にまたがっての溝切り作業とドローンによる肥料散布を経験しました。ドローンによる肥料散布は農作業の省力化を実現し、かつ肥料を田んぼに均等にまくことができ、農作業の将来性を感じるとても素晴らしい経験でした。また、秋にはコンバインによる稲刈りや作業場での籾摺りと、あらゆることを吸収させていただいた1年でした。

一方、栄村で生活して感じたことがあります。それは村内の様々な魅力的なものをあまり発信していないということです。栄村には世界屈指の豪雪とその美しい雪景色、豊かなブナの森とその森に起因する美味しい水に美味しいお米、秋山からは鳥甲山の壮観な眺め、東部地区・西部地区からは関田山脈のゆったりとした山並み、水内地区からは苗場山や遠く越後三山の遠望、…村内には自慢したいもの、知人に知らせたいものがいくつもあります。2年目の今年は、そうした栄村の魅力をさらに村内外へ発信していきたいと思っています。

本格的な栄村の冬は今年が初めてです。先人が経験した雪の厳しさは分かりませんが、冬も快適に生活できています。公民館の窓から眺める雪景色は本当に美しいです。雪がとけ、春になれば桜も咲きます。今年も栄村での生活が楽しみな年頭の所感です。

追記)2024年もっとも好きだった写真が右の2枚です。
『雪の飯山線』
『青倉作業所からの眺め~残雪の苗場山と鳥甲山~』
※詳しくは、本紙11ページをご覧ください。