くらし 地域おこし協力隊通信 Vol.97

(青倉地区担当 市川貴章)
◆お米をとりまく変化のなかで

今年もテレビやインターネットでは、お米の価格高騰のニュースが頻繁に取り上げられています。日本人の食生活が大きく変化してもなお、お米は私たちにとって大切な存在であることを改めて認識させられます。

栄村の水田の作付面積は約190ha。日本の(主食用の)水田の作付面積は約126万ha。栄村の田んぼの面積は日本全体のおよそ6600分の1。割合でいうと約0.015%。また、日本の水田の作付面積は、この20年で約2割の減少となりました。今年の作付面積は若干の増加に転じるようです。

栄村のお米の話に戻りますが、栄村のお米は水田面積が少ないから希少というわけではありません。栄村には豊かな自然と、他の地域にはないお米づくりに適した稀有な自然環境があります。冬の豪雪は田畑を休ませ、雪どけの時期ともなれば村内どこからも清らかな水が涌き、山間地特有の寒暖差は作物に美味しさをもたらします。この恵まれた環境で生産される栄村のお米は、ほかの地域のお米とは一線を画すものであると思うのです。

今年もお米づくりが始まりました。栄村でお米づくりができる今のこの環境は、本当にありがたいものであると感じます。栄村でのお米づくりが、村の次世代の方にとっても魅力ある、誇らしい生業となるよう、お米をとりまく急激な変化の中で、その一助になれたらと思います。

問合せ:総務課 企画財政係
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