- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県栄村
- 広報紙名 : 広報さかえ 令和7年7月号
栄村長
宮川 幹雄
■穏やかなやさしい社会
日頃、村民の皆さまには、村政へのご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
今、私たちを取り巻く社会は極めて激しい変化の中にあって、ガソリンや食料をはじめとする諸物価の高騰など経済状況も、国内外における政治情勢も従来とは違った領域に踏み込もうとしているような気がします。
一方で、南海トラフなどの大規模地震への恐れやかつて経験のないような集中豪雨、老朽化したインフラに対する不安、さらに凶悪な強盗事件や世界を股にかけての多様で緻密な詐欺事件など、栄村のような小さな農村社会においても不安が増強されています。
毎日の暮らしにつきまとう、そうした様々な不安が犯罪にどのようにリンクするかはわかりませんが、私たちにできることを考えるときに、地域社会の中で孤独状態をつくらないよう、みんなで力を合わせて、助け合いながら、穏やかでやさしい社会を目指していくことしかないように思います。
さて、令和七年は昭和一〇〇年にあたりますが、栄村でも鉄道開通一〇〇周年を迎えます。
広島や長崎への原爆投下や、第二次世界大戦が終戦となった昭和二〇年、飯山線森宮野原駅構内では、積雪七m八五cmを記録し、現在でもその積雪量を示す標柱が立っています。どんなに豪雪地でも、たとえ災害があっても、お互いに支え合い、声をかけあいながら暮らしをつないできたわけですが、科学は急速に発達し、スマートフォンがあれば、各種支払いも新たな出会いの場も得られるような時代となりました。
これからさらにどのように進化していくのか、楽しみでもありますが、又恐ろしいような気もします。時代がどのように移り変わっても、見渡す山々は少しも変わりません。私たちの村も、山々のように静かに、しかし力強く時代の流れを超えていくことでしょう。
これからも皆さまと共に、安心して暮らせる村づくりに取り組んでまいります。
◆「さつき」を展示していただきました!
今年も、栄村盆栽研究会のご協力により、「さつき」の盆栽を役場玄関に展示しました。
毎年、この時期に、色とりどりの鮮やかな「さつき」が、来庁される皆様を迎えてくれます。
素晴らしい盆栽をありがとうございました。