くらし 今月のキラリさん 市内の輝くみなさんを紹介します

■ジュニア司書クラブと鵜沼中学校のポップ交流を発案
長尾 拓実(ながお たくみ)さん
小学生から空手を習い、市民スポーツ大会で優勝も。おすすめの本は、山崎豊子作「華麗なる一族」。

◇多くの人に本の良さを伝えたい
今年7月、中央図書館と鵜沼中学校でポップ交流が実施されました。このイベントは、鵜沼中学校3年の長尾拓実さんが発案したもの。長尾さんが所属するジュニア司書クラブと、鵜沼中学校図書委員会が、おすすめの本を紹介するポップを作成し、互いに展示会を行いました。
長尾さんは、小学6年生の時にジュニア司書養成講座を受講し、活動を開始。現在は、貸出・返却業務のほか、展示コーナーの企画運営などを行っています。
幼いころから読書が好きだった長尾さんは「本を読むことで、未体験のことも自分の知識とし、価値観や表現の幅を広げることができます」と、本の魅力を語ります。
しかし、学校で読書をしていると、周りで本を読む人が少ないことに気が付きました。そこで、本に興味を持ってほしいとの思いで、同校の図書委員会にポップ交流を提案し、採用されました。
作成したポップは、「読んでみたい」という意欲を持ってもらえるように、文字の大きさや色づかいなどを工夫。また「普段から読書をする人も、ポップを見て、読んだことがないジャンルも手に取ってほしい」との思いも込めました。
今回の経験から、これからのジュニア司書クラブの活動に意欲を燃やす長尾さん。「もっと本に親しみを持って、生活の一部にしてもらいたい」という目標のもと、今後も本の良さを伝えていきます。