くらし 特集 令和7年度 当初予算(1)

皆様に納めていただいた税金をどんなことにどれだけ使うのか、年度ごとに計画(予算)を立てています。3月に開かれた富加町議会定例会で、令和7年度の当初予算が可決されました。この特集では、今年度の予算のポイントや使い道(施策や事業)を説明します。

一般会計当初予算 37億3,500万円
対前年比 +8.6% 2億9,600万円増
一般会計は、町税などの収入を基に、基本的な行政サービスを行うための会計です。一般会計は、令和6年度と比較して2億9,600万円増加し、3年連続で過去最大となりました。

ハード・ソフト事業双方の充実を意識した「積極型予算」
令和7年度は、急激な物価高騰の影響などを見極めながら、町政の指針である「富加町第5次総合計画後期基本計画及び第2次総合戦略」の着実な推進を目指すための予算編成を行いました。
歳出は町道稲荷・北野線道路整備などの道路事業の継続に加え、防災行政無線設備更新工事や地方公共団体情報システムの標準化移行経費、海洋センターLED化工事などの新規事業を計上しました。一方、歳入は地方交付税の増加を見込み、財政調整基金などの基金取崩しと町債の発行などにより財源を確保しました。これにより、当町の一般会計予算は3年連続で過去最大となりました。
引き続き、人口増加施策や子育て支援施策を着実に推進しつつ、道路インフラ整備事業や文化財保存・活用事業などの継続といった「富加町らしさ」を失うことのない予算編成により、バランスの取れた町政運営を行っていきます。

■一般会計予算の歳入

▽Point
町債…防災行政無線(同報系)操作卓設備更新に係る町債を9,840万円、町道滝田79号線舗装補修工事に係る町債を4,000万円新規発行することから、約5,310万円の増額。
地方交付税…人件費の増加や物価高騰の影響により、基準財政需要額が増加する見通しであることから、900万円の増額。

▽語句の説明(歳入)
・自主財源…町税などの地方税や使用料、手数料など、地方自治体自ら徴収額を決定し収入できるもの。自主財源の比率が高いほど自主的な財政運営ができるので望ましいとされています。
・町税…町民税や固定資産税、軽自動車税、たばこ税
・繰入金…積立している基金を取り崩したもの
・繰越金…前年度からの繰越金
・寄附金…ふるさと応援寄附金など
・その他…分担金及び負担金、使用料及び手数料、財産収入、諸収入
・依存財源…国や県によって定められた額を交付又は割り当てられるもの
・地方交付税…自治体間の財源の不均衡を調整し、どの地域の住民も一定のサービスが受けられるよう、国が徴収した所得税や法人税などを財政状況を考慮し基準に基づき交付するもの
・国庫支出金…国から交付される特定の施策の奨励や財政援助のために交付される補助金など
・県支出金…県から交付される補助金など
・町債…一時的に多くの資金が必要な建設事業などの資金を国や金融機関から借り入れるもの
・その他…地方譲与税、地方消費税交付金、ゴルフ場利用税交付金など

■一般会計予算の歳出

▽Point
消防費…防災行政無線設備(同報系)更新工事9,841万円の新規計上などにより、約1億400万円の増額。
商工費…企業振興奨励金の増加などから、約2,200万円の増額。
教育費…GIGAスクールタブレット端末更新3,001万円、B&G海洋センターLED化等改修工事3,378万円などにより、約7,300万円の増額。

▽語句の説明(歳出)
・民生費…子育て支援のための児童福祉費、福祉医療費や各種福祉サービスなど高齢者や障がい者などのための社会福祉費
・総務費…地域振興や各種計画の推進、システムの管理、徴税、戸籍住民基本台帳など全般的な管理事務のための経費
・教育費…学校教育や生涯教育、芸術・文化・スポーツ振興のための経費
・土木費…町営住宅の維持管理や道路・橋りょう・河川などまちづくりに係る経費
・公債費…借入金返済のための経費
・衛生費…健康保持のための健診や予防接種など医療や保健衛生に係る経費、ごみの処理など環境衛生に係る経費
・消防費…防災設備の整備や消防活動などのための経費
・商工費…商工業の振興などのための経費
・議会費…議会運営のための経費