子育て GIGA スクール構想は、次のステップへ―

GIGA※1スクール構想とは、1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を全国の学校現場で持続的に実現させる構想です。八百津町では令和3年1月から町内すべての小中学校に1人1台、全体で約750台の第1期iPad※2を配布しました。
令和7年12月末をもって第1期iPadの契約が終了となることから、令和8年1月より新しいiPad(第2期iPad※3)に更新します。八百津町では子どもたちが直感的に使える・気になったときにすぐに調べられる・軽いので学校内外のどこにでも持ち運びができるというメリットがあるため、第2期においても引き続きiPadを整備します。iPadを整備することで子どもたちが学校だけでなく日常生活のあらゆる時間が学びの時間となることを狙っております。

※1 GIGA:Global and Innovation Gateway for ALLの略称
※2 第1期iPad:令和3年1月から令和7年12月31日までを契約期間とするiPad
※3 第2期iPad:令和8年1月から令和12年12月31日までを契約期間とするiPad
※4 ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)の略称

○目指す姿
第2期iPadに変わっても目指す姿は変わりません。新しい時代を迎える子どもたちにとって、必要な力の育成を図るために、引き続き教育委員会として次のような姿を目指して取り組みます。
・物事をいろいろな角度から捉えて、考える力の向上
・考えたことを周りに伝える表現力の向上
・ICT※4機器を利用し、自ら進んで学習する意欲の向上

■具体的な活用方法
・授業支援アプリ(ロイロノート)を引き続き活用することで、子ども同士で交流し考えを深めあうことができます。
・学習支援ソフト(AIドリル)が一人ひとりの得意分野と苦手分野を分析することで、子どもたちはそれぞれの力が最も伸びるような宿題に取り組みます。
・オンライン会議アプリを引き続き活用することで、病気や災害時などさまざまな事情で通学できない場合であっても学習や交流に参加できます。
・子どもたちがiPadを適切に利用できるようにWebフィルタリングソフトを引き続き使用します。
・タイピングソフトを新しく導入することで、社会で必要とされる基本的なパソコン入力操作技能を習得します。

■事業概要(第2期iPad)
・契約期間
令和8年1月1日から令和12年12月31日まで
・事業費(5年間総額)
8588万4709円(うち国庫補助金2245万円)
・導入端末
アップル社製iPad(第11世代)
・導入台数
697台(児童生徒用・教職員用・予備用)
・主な導入アプリ
授業支援アプリ(ロイロノート)、学習支援ソフト(AIドリル)、Webフィルタリングソフト、オンライン会議アプリ、タイピングソフト

※町では、子どもたちがいつでもどこでも学習できるように、引き続きLTE(スマートフォンや携帯電話のように屋外でもインターネットにつなげる機能)対応のiPadを整備します

○第1期iPad→第2期iPadなにが変わるの?

■iPadを上手に使う子どもを目指して
第1期では、まずはiPadの使い方を覚えて「とにかく使う」というところを目標として取り組んできました。その結果、ある学校の先生からは「子どもたちも先生もiPadを使わない日はありません。今ではなくてはならないツールになっています」と聞くほどに活用が進んでいます。第2期ではただ使うだけでなく「上手に使う」というところを目指して取り組んでいきます。具体的には、iPadを活用することで今までの学習よりも子どもたちの力が伸びるような使い方を目指します。
一方で第1期では課題もいくつか明らかになりました。第2期ではそれらの課題を改善することにも取り組みます。具体的な取り組みの一つとしてデジタル・シティズンシップ教育を実施します。デジタル・シティズンシップ教育とは、子どもたちがiPadをどう使うことが正しいのか自分自身で判断できるようになるための教育です。今の社会では誰もがデジタル技術を活用するようになっており、小学校・中学校からそういった技術について学ぶことは必須となってきています。そのような社会では、今度はデジタル技術を活用して得られた膨大な情報の中から正しい情報・有益な情報などを取捨選択しまとめる能力が必要となります。第1期でiPadを当たり前に使うことができるようになったからこそ、次のステップの上手に使いこなせる子どもたちを目指して、教育委員会はより一層学びの充実に取り組んでいきます。

第2期iPadに変わった後の子どもたちの様子は3月号に掲載予定です。