- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県白川町
- 広報紙名 : 広報しらかわ 2025年9月号
下記の予定等は、状況により変更することがあります。
すぐメール・ホームページなどでご確認下さい。
■9月のカレンダー
■お知らせ
▼郷土資料寄贈のお願い
楽集館では、白川町の歴史や文化に関する資料を積極的に収集しています。寄贈して頂いた資料は、大切な地域の財産とし、永年保存します。
後世に伝えていくためにも、ご協力をお願いします。
■新着本紹介
▼災疫の季節
著者/中山 七里 発行/角川春樹事務所
医療従事者の苦悩、陰謀論者の暴走、ジャーナリストの葛藤。そして、コロナ禍で生み出された異常な心理が招いた殺人事件。
▼70歳からの脳が老けない新聞の読み方
著者/石川 久 発行/アスコム
新聞を上下逆さまにして読む、ひとつの記事の中から一番画数が多い漢字を探す。脳神経外科医が新聞を活用した脳活法を伝授。
▼NO.6再会 #1
著者/あさの あつこ 発行/講談社
紫苑とネズミが「NO.6」を崩壊させてから2年。不安定な政情に悩んでいた紫苑は、ネズミの気配を近くに感じて…。
▼にこにこモンツキカエルウオ
著者/黒部 ゆみ 発行/フレーベル館
笑っているような顔をしたふしぎな魚、モンツキカエルウオ。そのユニークな生態をストーリー仕立てで紹介する。
■今月のMINI GALLERY and THEME BOOK
・ミニギャラリー
「PPバンドandクラフトで作る かご・小物作品」なごみ会
・テーマブック
「読むスポーツ」
■館長だより
▼刀鍛冶(かたなかじ)の言葉
関市の「鍛冶伝承館」を訪れ、日本刀をつくる過程を見学したことがあります。
はじめに、刀と同じ重さの鉄の塊(かたまり)を、係の人から渡されました。意外な重さに、侍はこのような重い物を腰に差していたのかと驚きました。時代劇では軽々と刀を振り回しているように見えたので、刀の重さを改めて認識しました。帯刀した時にフラフラしていては「腰ぬけ武士」と言われるだろうと思いましたが、人を侮蔑するような言葉を今は口にしないと思いなおしました。逆に、落ちついて物事に取り組むことができる人を「腰が据わっている」と言います。刀剣から派生する言葉は、意外にもたくさんあると気づかされました。
他にも「鍛錬」「焼きを入れる」「伝家の宝刀」「切羽(せっぱ)つまる」など、刀鍛冶の作業から生まれたであろう言葉があります。時代とともに失った言葉は多数あると思いますが、刀剣が日常から消え、刀鍛冶の文化が衰退すると、普段の会話に使われなくなってしまったようです。まさしく「言葉は世につれ世は言葉につれ」です。刀剣製造過程を通じて、言葉の盛衰を実感しました。
開館時間:
平日 午前9時~午後7時
土・日・祝日 午前9時~午後5時
本の除菌機をご利用ください。
問合せ:美濃白川楽集館
【電話】74-1022