- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県沼津市
- 広報紙名 : 広報ぬまづ 2025年3月1日号
■スカンジナビア号
上の写真(本紙またはPDF版参照)は、かつて西浦の海の上に浮かび、多くの人に親しまれていた「スカンジナビア号」という美しい船です。
1926年にスウェーデンで「ステラポラリス(北極星)」という名前で建造され、世界中を旅した後、沼津で日本初の海上ホテルやレストランとして利用されました。船からは駿河湾の青い海と富士山が見え、豪華な船内では家族や友人、恋人との特別な時間が過ごせました。高校生がテーブルマナーを学ぶ場にもなり、地元の人々にとって大切な存在だったそうです。
その後、2005年に営業を終え、スウェーデン企業に売却され、新たな地へ向かう途中に和歌山県沖で沈没してしまいました。今は、水深約72メートルの海底に静かに眠っています。
スカンジナビア号は世界的な海事遺産であり、現在、有志たちが船や歴史のことを未来に伝えようと活動しています。
また、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」には、この船を思わせる船が登場します。その影響もあり、往時を知らない世代にも関心を集め続けています。
○スカンジナビア資料館
「海のステージ」(西浦木負)の中にあるスカンジナビア資料館。スカンジナビア号は、1970年から2006年まで海のステージの隣に係留されていました。
資料館では、ステラポラリス時代に使われていた航海日誌や青焼き図面、模型などが展示されています。
○スカンジナビア号講演会
スカンジナビア号や、船と歩んだ沼津の歴史や思い出、海の底で静かに鼓動するスカンジナビア号の今について講演会を開催します。
日時:5月17日(土)、13時~16時
場所:内浦地区センター
テーマ:スカンジナビア号の物語~歴史を刻んだ船、そして海底への旅~
定員:120人程度
申込方法:専用フォームで
※詳細は、ホームページをご覧ください。
※専用フォーム、ホームページは本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください