- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県富士宮市
- 広報紙名 : 広報ふじのみや (令和7年5月号)
富士宮市は、数多くの文化財が点在する歴史のまちです。まちの魅力的なスポットを訪ね歩き、身近に見て・触れて・感じてみませんか。
■[大宮西地区]渋沢用水
渋沢用水は、淀師の出水※1周辺を水源として、市街地を西から東へ流れる用水路で、等高線に沿うように流れていることから、横溝川とも呼ばれています。
元は、水田開発のために開削されたと考えられていますが、生活用水や防火用水としても利用されました。
明治時代初期の大宮町の絵図には、渋沢用水の上側に畑、下側に住宅が広がっていたことが書かれており、大宮町に暮らす人々が渋沢用水の水を生活用水として利用していたことがうかがえます。
堀浚いや修繕など、日常的な用水路の維持管理は大宮町や淀師村など、近隣の町や村が担い、町、村ごとに丁場(持ち場)がありました。
安政の大地震※2など、災害によって用水路が損傷し、大規模な修繕が必要となった場合には、大宮町が江戸幕府に資金の援助をお願いし、御普請※3が行われました。
※1 富丘小学校の南東にあり、丘陵の崖下の辺りから水が湧き出ている
※2 1854年に発生した地震で、石垣や土手が崩れて用水路を埋め、「前代未聞の大破」といわれる被害となった。
※3 幕府などの公費で施行する土木工事
◆歩く博物館 H西コース《大宮西地区》旧大宮町西地区をめぐるコース
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