健康 いきいきライフ(1)

このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします

■その我慢、当たり前ではありません
◇DV ドメスティック・バイオレンス
DVとは、配偶者やパートナー(恋人・婚約者)など、親密な間柄にある人から一方的に受ける暴力のことを言います。
特に家庭内で行われる配偶者からのDVは、周りから発見されにくく、被害が深刻化しやすい傾向にあります。

◆DVの本質と暴力のサイクル
DVの本質は、親密な相手に力(パワー)を使って支配(コントロール)する関係性を作り上げ、自分の思い通りに相手を動かそうとすることです。暴力をふるうことが目的ではありません。
また、暴力にはサイクルがあり、何度も繰り返されるにつれ、次第にエスカレートする傾向があります。

◆DVにはさまざまな種類があります
DVは殴るなどの身体的暴力だけでなく、精神的暴力など、さまざまな形の暴力が複雑に絡み合っています。
▽身体的暴力
・殴る蹴る
・髪を引っ張る
・刃物を突き付ける
・物を投げつける

▽精神的暴力
・大声で怒鳴る、暴言を吐く
・人前で命令したり、けなす
・相手の話を聞かず無視する
・自殺や離婚をほのめかす

▽性的暴力
・無理矢理、性的な動画などを見せる
・性的行為を強要する
・避妊に協力しない
・中絶を強要する

▽経済的暴力
・必要な生活費を渡さない
・本人の意思を無視して働かせない
・お金の使い道を細かくチェックする

▽社会的・デジタル暴力
・友人との付き合いを制限する
・GPS機能などで行動を監視する
・本人の同意なくスマートフォンをチェックする
・連絡先を勝手に削除する

▽こどもを巻き込んだ暴力
・こどもの前で暴力をふるう
・こどもに暴力をふるうと脅す

◆DVが及ぼす影響
▽こどもへの影響
こどもの目の前で暴力をふるったり暴言を吐くことを面前DVと言い、こどもへの心理的虐待にあたります。こどもは直接怒鳴られたり叩かれていなくても、暴言や暴力を見聞きすることで脳に大きなダメージを受け、心身の発達に悪影響が及ぼされます。

例えば
・精神的に不安定になったり、自己肯定感が低くなる
・他人を信頼できなくなる
・暴力で問題を解決しようとする

▽心身への影響
被害者は、目に見える身体的な傷ばかりではなく、PTSD(心的外傷後ストレス障害)をはじめ、うつ病やアルコール依存症など、さまざまな心身の不調が起こります。また、正常な判断ができなくなったり、仕事を続けられなくなるなど、人間関係や社会生活に影響が出るようになります。
・めまい
・吐き気
・絶望感
・頭痛
・思考力の低下
・人間不信
・無気力
・ストレスによる育児放棄

▽DVは重大な人権侵害です
たとえ配偶者やパートナーであったとしても、相手の体や心を傷つける暴力は、喧嘩の延長ではなく、犯罪となる行為を含む重大な人権侵害です。
「私が悪いから」「自分さえ我慢すれば」など一人で抱え込まず、専門機関に相談してください。

◎自分や身近な人に何かおかしいと感じた場合はすぐに相談することが大切です

◆一人で悩まず相談を
専門の相談員が、あなたが安全に過ごすための方法を一緒に考えます。
相談は無料で、プライバシーは厳守します。
・福祉総合相談課(女性相談・DV相談)
【電話】22-1143
・男女共同参画センター(女性のための悩み相談)
【電話】22-0343
・静岡県女性相談支援センター
【電話】054-286-9217
・あざれあ女性相談
【電話】054-272-7879
・あざれあ男性相談
【電話】054-272-7880
(第1・3土曜日)
・富士宮警察署
【電話】23-0110
・DV相談ナビ
【電話】#8008
・詳しくはこちら…ID:574

◆女性に対する暴力をなくすために
毎年、11月12日~25日は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
▽市役所正面玄関ライトアップ
女性に対する全ての暴力をなくし、被害者に「一人で悩まず、まずは相談してください。」というメッセージを込めて、市役所正面玄関を紫色にライトアップします。
日時:11月17日(月)~25日(火)17:00〜21:00

◆パブリックコメントを募集します
「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(新法)」の施行に伴い、「富士宮市困難な問題を抱える女性への支援及び配偶者等からの暴力の防止並びに被害者支援基本計画」策定の参考にするため、皆さんの意見を募集します。詳しくは、本紙18ページをご覧ください。

問合せ:福祉総合相談課
【電話】22-1561