- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県富士宮市
- 広報紙名 : 広報ふじのみや (令和7年11月号)
このコーナーでは…「シニア・健康・医療・介護・障がい」に関する情報をお知らせします
■知らぬ間に体を蝕む…
◇糖尿病
糖尿病は、血液中の糖分が高い状態(高血糖)が続き、血管や内臓が傷つく病気です。
遺伝的な要因や生活習慣が原因で血糖値を下げる働きを持つホルモン(インスリン)が不足したり、十分に働かなくなることで起こります。
初期段階では、自覚症状がほとんどなく進行し、脳梗塞や心筋梗塞など命にかかわる病気を引き起こすこともあります。
▽暴飲暴食や運動不足は要注意
食べ過ぎや運動不足で糖をエネルギーに変えられないと、血糖値が上がりやすくなります。
また、肥満になると、インスリンの働きが悪くなってしまうため、血糖値が下がりにくくなります。
◆富士宮市民は?
「令和4年度特定健診・特定保健指導に係る健診等データ報告書」によると、富士宮市では糖尿病の治療をしている人が県内でも多い傾向にあり、基準値以上の数値の人が約5人に1人います。
▽糖尿病と予備軍の割合(40歳~74歳)

週3回以上朝食を食べない人や、就寝前2時間以内に夕食を食べる人の割合が県全体よりも高く、糖尿病のリスクが上がる生活習慣の人が多い傾向です。
▽県全体データを100とした場合の富士宮市の値

◆放っておくと怖い!糖尿病の合併症
糖尿病で恐ろしいのは、血管や内臓が傷つくことで起こる合併症です。
▽糖尿病性神経障害
手足の感覚が鈍くなることで痛みを感じにくくなり、けがに気付かず悪化して壊疽(えそ)したり、切断しなければならないこともあります。
▽糖尿病網膜症
網膜の毛細血管を傷つけ、出血や網膜剥離を起こし、最終的には失明に至ります。
▽糖尿病性腎症
腎臓の機能が低下し、腎不全になると、人工透析が必要です。
◆生活習慣を見直そう
▽食事
・1日3食、規則正しく
主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を摂りましょう。
・野菜から先に食べる
食物繊維が血糖値の上昇を緩やかにします。
・ゆっくりよく噛んで、腹八分目に
・飲酒はほどほどに
▽運動
運動をすると、インスリンの働きが良くなります。特に、食後60~90分後の運動が効果的です。
日常生活に運動を取り入れよう
・週3日、20分程度のウォーキングやジョギングを
・歩ける距離は徒歩で移動
・なるべく階段を使う
▽自分の適正体重を知る
BMIから自分の体重が適正であるか確認し、食事と運動で適正な体重を維持しましょう。
BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)
値が22だと、最も病気にかかりにくいといわれています。
問合せ:健康増進課
【電話】22-2727
