スポーツ 島田人 Shimadajin File #155

■年齢を重ねるごとに進化する走りで、今後もさまざまな大会に挑戦します
2024IAU100km世界選手権 日本代表
曽宮 道(そみやとおる)さん(金谷中町)

2024IAU(国際ウルトラランナーズ協会)100km世界選手権日本代表で個人4位、男子団体優勝。再び日本代表を目指し、世界を駆け抜けます。

▽始めたきっかけは体調管理
マラソンM40(40歳〜44歳)日本記録保持者、IAU100km世界選手権日本代表の曽宮さん。走り始めたきっかけは身近なことからでした。
「高校時代は陸上部に所属していました。卒業後、競技から離れていましたが、30歳の時に、ダイエット目的でランニングを再開しました。5kmや10km、ハーフマラソンなどの大会に参加し、32歳の時に初めてフルマラソンに挑戦。ちょうどその頃に、東京マラソンが始まって『祭りみたいな雰囲気の中で走ってみたい』と思いました。33歳の時に東京マラソンに出場し、沿道の観客が大勢いて、本当に祭りみたいで、苦しかったけど楽しかったです」

▽目標とモチベーションの維持
これまで続けられた秘訣は自分の意志と目標設定だと振り返ります。
「初めは、フルマラソンサブ3(3時間を切ること)を目標にしていましたが、今は狙って出場する大会では自己記録更新を目指しています。フルマラソンとウルトラマラソン(24時間マラソンや100kmマラソン)では、練習も必要な準備も、異なるので大会に合わせて調整しています。練習では10kmから50kmくらい走りますが、その日の体調や気分によって、短くしたり、長くしたりしています。自分の意志で走っているので、途中で嫌になることは無かったです。嫌な時は走らなければいいと思っているので、自分のペースで取り組んでいます」

▽マラソンの魅力と次の挑戦
「マラソンは、走り終わった後の達成感と、お酒を飲むのが最高ですね。苦しいのを受け入れながら、楽しさを感じられるかが、キーポイントだと思います。島田には、マラソンコースリバティがあるので、初心者の方でも走りやすく、練習しやすい場所です。今では、練習していると顔見知りに会う場所になりました。昨年広報しまだに載った後には、走っていたり、出かけたりした時に声をかけてくれる市民の方がいて、応援されていることを実感しました。ありがたいですし、うれしかったですね。
今の目標は、来年10月にフランスで行われる24時間マラソン(24時間で走った距離を競う競技)世界選手権の日本代表に選ばれること。3月の選考レースでしっかり結果を残したいです。前回の世界選手権では、思うような結果を残せなかったので、リベンジを果たしたいです」
自分のペースで取り組み、自己記録更新を目指す曽宮さん。島田路から日本、そして世界を駆け抜けます。