- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県袋井市
- 広報紙名 : 広報ふくろい 令和7年2月号
■「なたもち」(富里)
遠州地方の一部では、節分の日に厄除けのため「なたもち」をつくる風習があります。厄を断つ「鉈(なた)」のような効果を期待した名称であるとも言われています。
左下の写真は、富里の戸塚さんのお宅で、平成6年2月3日に行われた「なたもち」作りの様子です。
作り方は、地域や家庭ごとで少し異なるとも言われていますが、こちらのお宅では、まず煎った大豆を臼の中で杵でつぶし粗挽きのきな粉を作り、箕(み)ざるの中に移します。次についた餅を箕ざるの中できな粉とまぶしながら丸い形にします。そのようにして「なたもち」を50個ほど作ります。
さて、ここからが本番です。「なたもち」が完成すると、合図とともに家の灯りを全て消して真っ暗にします。この瞬間に鬼が家の中に餅を食べにこっそり入って来ると言われています。しばらくすると灯をつけて行事は終了です。残された「なたもち」は、家族や近所の人たちで願いごとをしながら食べたそうです。
※詳しくは本紙をご覧ください。
問合せ:生涯学習課文化財係
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