健康 メディカル通信

■『子供の目の腫れ』細菌感染(さいきんかんせん)、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)(プール熱)について
小児科医 田中 健

子供の目の腫れは感染症が原因となることが多く、特に注意すべきが細菌感染、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱(プール熱)です。

1.細菌感染性結膜炎
細菌感染性結膜炎は黄色ブドウ球菌などの細菌が原因です。目の充血、腫れ、黄色や緑色の膿のような分泌物が特徴で、起床時まぶたが開かないこともあります。抗菌点眼薬で治療し欠席の必要はありません。

2.流行性角結膜炎(迅速検査施行)
アデノウイルスが原因で非常に感染力が強いのが特徴です。細菌性結膜炎より強い充血、腫れ、涙目、異物感が見られ、片目から始まり両目に広がることもあります。細菌との混合感染や目のかゆみを防ぐため、場合によっては抗菌点眼薬とステロイド点眼薬を使います。感染拡大を防ぐため登園(校)には治癒証明が必要です。

3.咽頭結膜熱(プール熱)(迅速検査施行)
流行性角結膜炎とは違う型のアデノウイルスが原因で、名前の通りプールの時期に流行します。発熱、喉の痛み、結膜炎の症状がそろうのが特徴で、流行性角結膜炎と同様に登園(校)には治癒証明が必要です。

▽感染予防と対処法 眼科医のサポート
手洗いを徹底しタオルや目薬の共有を避けましょう。症状出現時はまず小児科を受診してください。当院や地域の眼科医と連携して治療を行ってまいります。

問合せ先:下田メディカルセンター
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