スポーツ スポーツの秋 到来‼

■「スポーツの秋」の由来
10月の第2月曜日は、「スポーツの日」として国民の祝日となっています。10月の3連休と記憶している方も多いのではないでしょうか。ちなみに今年は10月13日になりますが、この祝日が元々「○○の日」と呼ばれ、「10月〇〇日」であったか、覚えている方もいるのではないでしょうか。
当初の名前は、「体育の日」。2020年(令和2年)に「国民の祝日に関する法律」が改正され、「体育」より広い意味を持ち、自発的に楽しむことも含め、「スポーツの日」と名称が変更されました。次いで日付は、当初「10月10日」でしたが、2000年(平成12年)に改正され10月の第2月曜日と定められました。
ではなぜ「体育の日」は、「10月10日」に制定されていたのでしょうか。それは、1964年(昭和39年)にアジアで初めて開催された「東京オリンピック1964大会」の開会式が行われた日だったからです。
1964大会は、戦後復興した日本が高度経済成長を経て、先進国の仲間入りをするという世界に向けたアピールとなった一方、競技場や実業団リーグの普及など、日本のスポーツ文化の基盤整備に大きな影響をもたらしました。こうした気運の高まりを受け、1966年(昭和41年)には東京オリンピック1964大会の開会式の日(10月10日)を「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として「体育の日」と制定されました。

■スポーツを通じて豊かな未来を
日本のスポーツに関する施策を総合的に推進する組織として、2015年(平成27年)に文部科学省の外局として設置されたのがスポーツ庁です。国民が生涯を通じて心身ともに健康で文化的な生活を送れる社会の実現を目指す「スポーツ基本法」の理念を実現するため、「スポーツの機会均衡と健康増進」「スポーツの価値向上と普及」「スポーツを通じた地域活性化」「競技力向上とスポーツ界の健全化」「企業スポーツの推進」など、様々な取組みを行っています。
そんなスポーツ庁では、スポーツとの関わり方、効果について様々な情報を発信しています。ここではその一部をご紹介します。

■「スポーツ」とは、本来「気晴らし」
スポーツの語源は、ラテン語の「deportare」(デポルターレ)という単語だとされています。デポルターレには、「運び去る、運搬する」の意味があり、そこから転じて仕事や家事といった「日々の生活から離れる」(義務から離れる)気晴らしや遊び、楽しみ、休養といった要素を指します。このように、仕事や家事から離れ、人生を楽しく、健康的で生き生きとするため、身体を自由に動かし、自由に楽しむものとされます。

■ストレス解消と生活の充実
スポーツ庁の※調査によると、スポーツによるストレス解消効果は、年代・性別を問わず、その90~95%が効果を感じると回答しています。さらに、週1日以上運動する人は、週1日未満の人よりも約20%高く、その効果があると回答しており、ストレス解消や生活の充実度向上に貢献しているといえます。
こうした日常的な運動効果は医学的にも証明され、うつ病の予防や改善、がんや高血圧症、糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながるとされています。その他にも、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことで、脳や心のバランスを保つ「セロトニン」という成分が活性化し、不安や抑うつ状態が改善され、幸福度が高まるという結果も出ています。
このように、日々の運動習慣やスポーツを楽しむことは、人々の生活を心身ともにより豊かにしてくれるといえます。

■「スポーツ」を楽しんでみましょう
スポーツは、「する」「みる」「ささえる」のように、様々な形で誰もが気軽に楽しめ、自分に合った運動で生活をより豊かにすることができます。家でストレッチをしたり、家族と散歩にでかけるなど、普段より少しだけ「身体を動かす」ことを意識することで、皆さんの生活がより楽しく、より充実したものになるのではないでしょうか。

※スポーツ庁 平成28年度体力・運動能力調査結果の分析
出典:「スポーツ庁Web広報マガジンDEPORTARE」

問合せ先:生涯学習課社会教育係
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