くらし 湖西病院 新体制ごあいさつ

【事業管理者】大貫 義則
このたび、市立湖西病院の事業管理者に就任いたしました。市民の皆さまには平素より当院にご支援を賜っており、心より御礼申し上げます。病院経営などの医療事業は一般民間企業とは異なり公定価格で運営されており、コスト増加分を価格に転嫁できません。しかし、人件費の増加や人材の流出など、地域医療が崩壊しかねない状況です。
前任の杉浦氏や職員のたゆまぬ努力の甲斐(かい)あり、繰入金を大きく削減してきた実績がある後任としては、とても責任重大です。市民の皆さまにご理解・ご納得いただき、今後は収益をあげる経営にも力を入れて参ります。
市も全面的に経営に協力してくださるとのこと、とても心強く思っています。職員の大きなモチベーションの一つになっている新病院建設に少しでも近づけるように努力し、「湖西病院にかかって良かった。湖西病院で働いていて良かった」をモットーに、地域に密着した多用途な施設であるコミュニティホスピタルとして求められる、より良い自治体病院を目指して決意を新たにする所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【院長】加藤 秀樹
4月1日より、市立湖西病院の院長に就任いたしました。就任にあたり、市民の皆さまにご挨拶を申し上げます。
私は1988年に浜松医科大学を卒業し、1992年に当院に赴任しました。その後、名古屋大学環境医学研究所、浜松医科大学附属病院での勤務を経て、2016年に当院に再赴任しました。2021年より副院長、そしてこの度、院長職を拝命いたしました。
働き手世代人口の減少と高齢者の増加という人口構造の変化のなかで、医療に対するニーズも変化しています。それに対して、湖西病院はどう対応していくのかが問われています。地域の安心と安全を守る病院、地域とつながる病院として、湖西病院が今後もこの地域の基幹病院として存続し続けることが何よりも大切です。
当院の基本理念である「信頼と貢献」を肝に銘じ、地域の皆さまに信頼されるよう、そして地域の皆さまの健康と安心に貢献できるように、病院の全職員と共に全力で取り組んでいく覚悟でおります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

◇退任のごあいさつ
【前事業管理者】杉浦 良樹
任期を残しての退任は内心忸怩(じくじ)たる思いですが7年4カ月にわたり市立湖西病院を利用してくださいました皆さまおよびスタッフをはじめとした関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
私の使命は医療の質を落とさず利便性や接遇を向上し、かつ市からの繰入金を減らすことにあったと考えます。言葉や文字で表現することは容易(たやす)いですが、日常の医療現場ではさまざまな事象への対応が必須であり、それを継続することが最も重要なことです。
在任中には中国・武漢で発生した新型コロナウィルス感染症が世界を席巻し、当然のことながら我々の住む湖西市でも発生が余儀なくされました。対応の詳細を記述するには枚挙に暇(いとま)がないので避けますが、結果として市立湖西病院の献身的な対応が存在感を示すことに繋つながったと思います。
湖西市からの繰入金も年間12億円から8億円程度に縮減することができました。しかし、改革は道半ばであり、策定した「経営強化プラン」の実現を体感することはできませんでしたが、一緒に創り上げたメンバーたちが具現化することを確信しています。ありがとうございました。