その他 おまえざきのきらり輝く人

◆2024年度 静岡教弘教育研究実践論文表彰 個人・グループ部門 優秀賞受賞
伊久美 大輔 教諭

御前崎小学校の伊久美大輔教諭が昨年度に担任した5年生(現6年生)との活動記録をまとめた論文が、「2024年度静岡教弘教育研究実践論文表彰」の個人・グループ部門で優秀賞を受賞した。論文には、同校で47年続く独自の取り組みである「ウミガメの飼育活動」に励んだ児童の姿が記されている。

▽子どもたちに「本物の体験」を
ウミガメの飼育は主に5年生が担当する。御前崎小でしか体験できない貴重なことだが、6年生になった児童が語る思い出は大変だったことが多かった。そこで、初めて5年生の担任を受け持った昨年度、ウミガメとの関わりを子どもたちの人生にとってより価値があるものにしようと決意したという。
伊久美教諭は、インターネットで何でも知ることができる時代だからこそ、自分の目で見て、耳で聞いて、体で触れる「本物の体験」を何よりも大切にしている。「みんなはどうしたい?」と問いかけながら児童と向き合い続けた。
実体験を重ね、意欲が高まった児童は、「全国小学生ウミガメ会議」を企画。高知県や沖縄県などのウミガメに関わる小学生とウェブ会議で意見交換をする場を設けた。他にも、本市ウミガメ保護監視員や名古屋港水族館の飼育員など保護活動に携わる人たちと共に、さまざまな「本物」を体験してきた。伊久美教諭は「児童たちの本気で取り組む姿から、活力をもらった1年でした」と振り返る。

▽人柄ににじみ出る熱意と愛情
同校の田代久美子校長は「伊久美教諭は学びを児童と一緒に楽しめる人」と評する。「児童の意識が『大変』から『楽しい』に変化するのは、伊久美教諭から熱意や愛情を感じているからだと思います。とても魅力的な先生です」と太鼓判を押す。
伊久美教諭は「担任は児童にとって家族の次に近い大人です。自分の力で歩いていけるように支えていきたい」と語る。終始笑顔で児童との生活を語るその姿からは、周囲の人々を巻き込みながら、児童に寄り添い続ける光景が目に浮かんでくる。

▽伊久美教諭の論文はこちらから。
児童が経験した「本物の体験」と成長が垣間見える。
※二次元コードは広報紙をご覧ください。

▽PROFILE
いくみ だいすけ(31歳)
御前崎小学校教諭。教員歴は9年目。
本年度は4年生を担任。総合学習では、児童が「オリジナルニュースポーツ」を考案し、2月13日の参観会で、保護者や地域の人に楽しんでもらった。
伊久美大輔教諭は「御前崎小学校の子どもたちはとにかく優しい。そして、行動力があるのもすごいところです」と明るく話す。