くらし 【特集】未来のまちをつくるGX(グリーン・トランスフォーメーション)(3)

◆令和7年4月1日組織再編により誕生
~GX推進課 石川 勝俊 課長~
GX推進課は、行政の取り組みを推進するだけでなく、社会情勢を踏まえながら、市民や事業者の皆さんが地球温暖化対策に取り組みやすい環境を整備することも、大きな役割としています。
地球温暖化が引き起こす夏の猛暑や集中豪雨などは人命にも関わる大きな問題となっています。また、農業や水産業にも影響を及ぼし、私たちの暮らしにとっても身近な問題だと感じている方も多いと思います。こうした問題から温暖化防止対策の必要性を感じ、すでにごみの分別やリサイクル活動、節電、太陽光発電システムの導入などさまざまなことに取り組んでいただいている方も多くいます。皆さんの取り組みにより、日本におけるCO2排出・吸収量の差し引き量は、2013年から2022年にかけて約23%減少と確実に成果として表れています。
一方で、国は、2040年に73%減、2050年でカーボンニュートラルを目標に掲げています。GX推進課では、市民・事業者・行政が一丸となってGXに向けた取り組みを進めることで、「ゼロカーボンシティ」の実現を目指していきます。

《ゼロカーボンシティ》
2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指すことを公表した自治体。本市は令和3年2月に宣言した。

▽次期削減目標(CO2の排出・吸収量の差し引き量)

出典:地球温暖化対策計画の概要(内閣官房・環境省・経済産業省/令和7年2月)

◆まとめ
本特集では、全世界が抱える課題である地球温暖化を解決するための「GX」についてご紹介しました。
地球規模の課題だからといって、「自分には関係ない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、実は私たち一人ひとりの行動が、気候変動のスピードを緩めるカギを握っているのです。私たちの小さな「気づき」と「行動」の積み重ねが、地球の未来を大きく左右します。
GXの目的は、単に二酸化炭素の排出を減らすことだけではありません。新たな産業の創出や地域経済の活性化、快適で持続可能な暮らしづくりにもつながっていく、ポジティブな変革です。私たちの未来のために必要なことは、「少しずつ、でも確実に私たちの暮らしを変えていくこと」。それは決して我慢や不便ではなく、より快適で持続可能な暮らしへの「ステップアップ」なのです。

問合せ:GX推進課
【電話】0537-85-1134