- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県御前崎市
- 広報紙名 : 広報おまえざき 令和7年7月号
■第25回全日本少年少女空手道選手権大会
組手 小学4年生の部に出場
楠田 颯生(くすだ いぶき)さん
白羽小学校4年生の楠田颯生さん(薄原区)が、4月29日に開かれた「第40回静岡県少年少女空手道選手権大会」で3位に入賞し、8月21日に東京都で開かれる「第25回全日本少年少女空手道選手権大会」組手小学4年生の部への出場権を獲得した。颯生さんは、牧之原市を拠点に活動する「阪本道場」に所属し、週3回の稽古に励んでいる。
◇初出場の県大会で3位入賞
颯生さんは小学1年生のときに空手を始めた。父・健太郎さんがかつて阪本道場に通っていたことがきっかけである。稽古を重ねるうちに空手の魅力に引き込まれ、特に組手の虜になっていた。
組手とは、選手が1対1で対戦する形式の競技のこと。相手と実際に突きや蹴りなどの技を掛け合い、ポイントを競い合う。相手との駆け引きや瞬時の判断力、集中力が必要とされる。
颯生さんが県大会へ出場したのは今回が初めて。これまでの試合経験を生かし、さらなる成長を目指して道場の指導者・阪本龍史(りゅうじ)さんと両親が相談のうえ県大会への出場を決断した。初めての県大会ながら見事3位に入賞し、全国大会への切符をつかんだ颯生さん。「試合は緊張して足が震えました。全国大会に出場できるなんて思わず、とてもうれしいです」とはにかむ。
阪本さんは「颯生の技にはクセがあるため、これを修正すればもっと強くなれる。なによりもやる気があり、今後の成長が楽しみな選手です」と話す。
◇一つでも多くの勝利を
小学4年生の颯生さんは、現在育ち盛り真っ只中。昨年11月ごろから3カ月ほどは成長痛の影響で、思うように稽古ができず、悔しさを感じることもあったという。しかし、「コツコツ練習してきた技でポイントを取れたときの達成感は、空手でしか得られません」と笑顔を見せる。
「県代表として、練習の成果を発揮して、一つでも多く勝ちたいです」と全国の舞台に向けて意気込みを語る颯生さんにエールを送りたい。
◇PROFILE
くすだ いぶき(薄原区・9歳)
「攻めていくのが苦手で、気持ちで負けてしまう」と自己分析をする颯生さん。強いメンタルを鍛えるのが課題だという。