くらし おまえざきのきらり輝く人

■第42回全日本小学生ソフトテニス選手権大会に出場
大石 菜月(おおいし なつき)さん
長尾 美紅(ながお みく)さん

本市を拠点に活動する「浜岡ソフトテニスジュニアクラブ」から、16年ぶりに全国大会出場ペアが誕生した。第一小学校6年生の大石菜月さん(大山)と長尾美紅さん(中町)だ。
二人は、5月に開かれた静岡県予選の女子個人戦(ダブルス)で2位に入賞し、7月から8月にかけて開かれる東海大会、東日本大会、そして全国大会の3大会への出場権を獲得した。菜月さんと美紅さんは、個人戦に出場するとともに、静岡県チームとして団体戦にも出場する。

◇二人の絆が生む勝利
幼稚園(現・はまおか幼稚園)に通っていたころから仲が良い菜月さんと美紅さん。菜月さんの姉・茉央さんがテニスをやっていたことから、小学1年生のときに菜月さんが美紅さんを誘い、共にテニスを始めた。
右利きの菜月さんと左利きの美紅さんは、いずれもコート後方に構える「ダブル後衛」のスタイルで試合に臨む。守備力が高く、ラリーが長く続きやすい反面、得点力がやや劣る陣形だが、二人の個性がその弱点を補っている。菜月さんは「美紅さんはスピードの早いショートクロスで得点を決める」と語り、一方の美紅さんは「菜月さんは粘り強くボールをつなぎ、安定感がある」と笑顔を見せる。攻撃の美紅さんと守備の菜月さん、それぞれの持ち味がかみ合い、得点力を上げている。
学校でも一緒に過ごすことが多いという二人。「一緒にいるとたくさん笑顔になれます。でも、テニスは真剣勝負。妥協せず、励まし合ったり、意見を言い合ったりします」と口をそろえる。

◇全国で放つ信頼と絆の一球
静岡県予選を「試合が中断するほどの大雨でしたが、いつも通りミスの少ないプレーができました」と振り返る美紅さん。菜月さんは「上位大会では1つでも多く勝ちたいです」と気合い十分。
テニスを始めて以来、ずっとペアとして歩んできた二人。ラケットから放たれる一球一球には、長年育んできた信頼と絆が込められている。

◇PROFILE
おおいし なつき(大山・12歳)
ながお みく(中町・11歳)
週2回の通常練習に加えて、毎週土曜日の強化練習にも参加し、力を蓄えている。