健康 【コラム】けんこうの窓~健康づくり課通信~

第47回:むくみとは?効果的なむくみ解消法
「夕方に足がむくむ」「寝起きの顔がはれぼったい」という悩みを持つ人は少なくないと思います。「むくみ」のことを医学的には「浮腫(ふしゅ)」といい、間質(皮膚の下の組織)に体液がたまった状態のことを指します。

《むくみの原因と対策》
足が夕方にむくみやすいのは、水分が重力で身体の下部にたまりやすくなるためです。特に立ちっぱなしやデスクワークの際には、長時間同じ姿勢を取ることで下半身の筋肉がこわばり、ふくらはぎのポンプ作用が低下し、血流が滞りやすくなります。
加えて、食生活もむくみの悪化に繋がる要因として挙げられます。例えば、塩分の過剰摂取や過度の飲酒も体内に水分を溜め込ませ、むくみを引き起こす原因となります。
むくみが気になる場合は、着圧ソックスを履いたり、足を高くして水がたまらないようにすることが推奨されます。さらにストレッチや軽いマッサージを行うことで血行を促進し、余分な水分や血液を心臓に戻すことができ、むくみの軽減が期待できます。ウォーキングや階段の上り下りを行って筋肉を鍛え、ポンプ機能を活性化させることも重要です。
食事では、塩分摂取に注意することはもちろん、芋類や野菜、果実類に含まれるカリウムが塩分を排泄する働きがあるため、むくみ予防に効果的です。
ただし、持病がある場合は、食事の制限について主治医と相談してください。
(執筆者)NTT東日本伊豆病院 医師 時田 瑞穂

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