- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岡崎市
- 広報紙名 : 市政だより おかざき No.1440 2025年9月号
■夢舞台への第一歩!
杉山 諒(すぎやま りょう)さん
矢作北中学校、愛知産業大学三河高等学校卒業。愛知学院大学4年生
第45回日米大学野球選手権大会 侍ジャパン 大学代表
7月8日~13日に開催された「第45回日米野球選手権大会」で、侍ジャパン大学代表は日本チーム史上初の3連覇、21回目の優勝、そして3度目の完全優勝を達成しました。その代表メンバーとして、5試合中2試合に代走・レフトとして出場し、チームの勝利に貢献したのは、大学4年生の杉山諒選手です。
杉山選手が野球と出会ったのは小学3年生のころ。「野球好きの父と兄の影響もあり、野球選手になればテレビに出られるかな?なんて、子ども心に憧れを抱いていました」と少年時代の純粋な動機を笑顔で語ります。中学では地元のクラブチームで全国大会を経験、高校での厳しい練習では何事にもくじけない強い精神力を培いました。
順調に野球人生を歩んできた杉山選手でしたが、大学3年生の春、思うように結果を出せない日々が続き、「このままではプロにはなれない」と焦りを感じるように。そんな状況を変えようと、バッティングフォームの根本的な改善を決意しました。慣れ親しんだフォームの改善は決して簡単なことではありませんでしたが、体の使い方や重心移動などを理論的な部分から学び直し、「諒が野球を頑張っているから仕事を頑張れる」という父の言葉を支えに励み続けました。その後、秋の試合で打てたことをきっかけに見事復調し、改善されたバッティングや50メートル5.7秒の俊足が評価され、侍ジャパン大学代表の選出へとつながりました。
「日の丸を背負ってプレーすることに不安は大きかったですが、日米トップ選手のプレーを肌で感じることができたのはこの上ない最高の経験。『もっと活躍したい』という思いが強くなりました」と笑顔で大会を振り返る杉山選手。今後の目標として「大学通算100安打」を掲げ、「観客が思わずワクワクするようなプレーをしたい」と理想の選手像を語ります。
夢は「プロ野球選手」ただ一つ。小柄な体格ながらも、野球と真摯に向き合い、夢に向かって努力し続ける彼の姿は、人々に勇気と感動を与えることでしょう。テレビ画面で杉山選手の雄姿を目にする日も、そう遠くないかもしれません。