くらし 【市民病院特集】せぼねの手術における手術支援装置O-arm(オーアーム)を導入しました!

津島市民病院 脳神経外科 副部長
青山正寛

令和6年4月に、津島市民病院で「せぼね外来」を開設し、頚椎や腰椎などのせぼねの手術を開始して1年が経過しました。1年間で「156件」の様々な手術を行ってきました。
さらにこの度、令和7年4月から手術支援装置である「O-arm」ナビゲーションを導入し、さらに安全で質の高い手術を行うことができるようになりました。
愛知県でもまだ9台しか導入されておらず、海部医療圏では初めての導入となります。

■「O-arm」ナビゲーションとは
O-armとは簡単に言うと、手術中に患者さんが全身麻酔で寝ている間に使用する手術中のCT装置のことです。O-armを使用することで、せぼねを中心とした体の内部の構造を瞬時に撮影し、把握することができます。
また、撮影した内容をナビゲーションに取り込むことでいわば自動車のカーナビゲーションで現在地を把握する様に手術中に医師が、現在せぼねのどの位置を操作しているのか誤差なく、正確に把握することができます!

■「O-arm」を使用するメリットは?
このように正確に、手術操作を行っている場所を把握できることから、せぼねに”ねじ”(スクリュー)を挿入する操作や、せぼねをドリルで削るといった操作などが、より確実に、安全に行うことができます。さらに、術中の患者さんへの放射線使用量も従来の透視装置を用いた手術より軽減することが期待できます。
このように、より患者さんにとって負担の少ない手術が可能となり、更に安全に手術を行うことができるため、手術における合併症を減らすことにも繋がります。

■最後に
せぼねの手術と聞くと、怖いイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし最近では、「O-armナビゲーション」などの”最新の”手術支援装置を使用することで、より安全に、確実な「体に負担の少ない手術」を行うことが可能になっています。
当院では頭蓋頚椎移行部(頭から首に移行する部分)から、頚椎・腰椎にいたるすべてのせぼねの領域の手術を行っています。
お悩みの方は、一度「脳神経外科」までご相談下さい。

問合:市民病院管理課管理G
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