文化 歴史散歩 307

■縄文時代の石剣(当館蔵)
天王町の本刈谷貝塚から出土した縄文時代晩期の石製品です。長さは約10cmで、下が折れています。青みがかった石(緑泥石片岩(りょくでいせきへんがん))で作られ、全体が研磨されています。頭部の表裏には × 状の文様が、中央部の側面には真っすぐな線が刻まれています。断面形が平たい形であるため石剣と呼ばれますが、武器ではなく、祭祀(さいし)の道具として使われた石棒の仲間と考えられています。

この資料は、県指定有形文化財で、歴史ひろばで展示しています。

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