- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県安城市
- 広報紙名 : 広報あんじょう 令和7年7月号
■万博を通じ得るもの 安城市の国際交流活動
4月13日に開幕した大阪・関西万博も、早いもので折り返し点を迎えようとしています。今回の万博が掲げるテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。1970年の大阪万博では、「人類の進歩と調和」を謳(うた)い、私たちに未来への夢を抱かせてくれました。2005年愛知万博では、「自然の叡智(えいち)」で、持続可能な社会を目指すものでした。今回は、いのちを起点に世界の人びとと未来を共創する、とされていますが、皆さんは万博を通じて何を感じ、何を得ることになるのでしょうか。
さて、先日、万博会場でデンマーク・ナショナルデーが行われた際に、博覧会協会及びデンマーク政府公式代表より、デンマーク王国公式式典、レセプション等へのご招待をいただき、参列してまいりました(写真:左)。当日は、公式式典の後、フレデリック国王陛下、ヤール・フリース=マスン駐日大使はじめ政府要人の方々との午餐会(ごさんかい)に同席する栄誉に浴することができました。ちなみに、国王は、20年前の皇太子殿下時代に愛知万博へ来られ、その際、本市にもお越しいただいています(写真:右)。
このたび、本市が招待を受けることとなりましたのは、1997年にデンマーク・コリング市と友好都市協定を締結して以来、今日まで交流を重ねてきたことが直接の理由ですが、さらに遡れば、明治用水の開削によって、この地域が農業先進地として発展し、「日本デンマーク」と称えられた歴史があればこそのご縁であります。
今日の本市の礎(いしずえ)を築いていただいた先人にあらためて感謝するとともに、一地方都市の地道な国際交流活動が、デンマーク国王陛下にお認めいただけた、その喜びを市民の皆さんと分かち合いたいと思います。
※写真は本紙をご覧ください。