- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年4月号
■文化財をまもる~防災訓練
昭和24年1月26日、法隆寺金堂(こんどう)(奈良県)から出火し、国宝の壁画が焼損しました。貴重な文化財が火災で簡単に失われてしまうことを重く受け止め、昭和30年に1月26日を文化財防火デーと定められました。
市にも多くの文化財があり、毎年1月26日頃に消防署と地域の皆さんの協力を得ながら防災訓練を実施しています。
◇木造十一面観音立像(もくぞうじゅういちめんかんのんりつぞう)
今年は長全寺(ちょうぜんじ)(稲木)で実施しました。長全寺には市指定文化財である木造十一面観音立像が安置されています。この観音像は高さ約1・7mの等身大の立像で、その両脇には大聖不動明王立像(だいしょうふどうみょうおうりつぞう)と毘沙門天立像(びしゃもんてんりつぞう)が脇わき侍じとして安置されており、弘法大師によって開眼供養がなされたとも伝えられています。江戸時代には縁結びの観音様として、広く知られ、多くの参詣者があったと伝えられています。
◇防災訓練の様子
今回は、観音堂からの出火を想定して、寺の世話人からの通報訓練、消火器による初期消火訓練、消防隊による木造十一面観音立像が安置されている観音堂に向けての放水訓練を実施しました。
実際に行うことで、落ち着いて行動ができるかどうかなど、確認することができました。
訓練が済んだ後、消防署の担当者による長全寺内の防災設備などの確認をし防災意識を高めることができました。
問合せ:設楽原歴史資料館
【電話】22-0673