しごと 市内企業を訪問し、社長と対談 こんにちは、市長です Vol.4

企業訪問は、企業の取り組みへの理解を深めるだけでなく、市全体の産業政策に新たな視点をもたらすものとなっています。これまでの対話を通じて明らかになってきた企業が抱える課題に応えるため、市では新たに、スタートアップとのマッチング支援やJ-クレジットの発行、省エネ設備への更新支援など、企業の持続的な成長を後押しする施策を形にしてきています。今回も5つの企業を訪問し、経営者の皆さんのリアルな声を伺いました。

■納豆一筋、60年の誇り
有限会社高丸食品
創業:1963年
所在地:一屋町
「うまい納豆!」という感動にこだわり続けて納豆一筋60年。
全国納豆鑑評会では、3年連続最優秀賞を受賞した。

3年連続で日本一の納豆に輝いた同社。代表取締役の高丸喜文さんは「大豆の産地には必ず足を運び、納得のいくものだけを買い付けています」と語ります。高丸さんが国産大豆にこだわり続ける理由は「納豆づくりを通じて、日本の農業を応援したい」という想いから。同社の納豆は、海外にも販路を広げ、多くの人に本物の味を届けています。
地域貢献にも積極的で、小学生の社会見学の受け入れや観光客向けの納豆作り体験ツアーの実施など、市の魅力発信にも力を注いでいます。
「納豆で人と地域を笑顔に」。そんな想いが、これからも多くの人に届いていくことでしょう。

○OKAMURA note
愛知県でも発酵食文化の魅力を広く発信する取り組みが展開されています。
今後ますます注目が集まる企業です。

■高品質な技術で愛車の美しさを守る
KeePer技研株式会社
創業:1985年
所在地:吉川町
確かな技術とサービスで、国内のみならず、海外からも注目を集めるカーコーティングの上場企業。

高品質な仕上がりを実現する技術力とスタッフのプロフェッショナルな対応により、多くの顧客から信頼を獲得する同社。「コーティングのリピート率は87%。これは技術の高さはもちろん、お客さまとの対話を大切にしているから」と語るのは、代表取締役会長の谷好通さん。「対話の中から細やかなサービスが生まれ、感謝の言葉を頂く。その好循環こそが強みです」と話します。
同社は働く人にもスポットライトを当てています。特に女性スタッフの採用と活躍の場の拡大を推進。現場でも多くの女性がその能力を発揮し、同社の成長を支えていました。

○OKAMURA note
技術と人の力を大切にしながら愛車に最高の輝きを届けている同社。
今後のさらなる躍進を期待しています。

■地域と共に歩む街のお薬屋さん
株式会社ドリーム・メディカル
創業:1949年
所在地:長草町
県内に9店舗(市内に5店舗)を展開する調剤薬局。
医療の枠を超え、焼き芋の製造・販売にも挑戦する。

調剤薬局としての役割を超えた地域貢献に取り組む同社。こども薬剤師体験や栄養相談会などのイベントを定期的に開催。スポーツ支援にも力を入れ、女子ハンドボールチーム「HC名古屋」所属の榊(さかき)真菜選手を雇用。代表取締役の竹田雅彦さんは「ハンドボールは今、プロ化に向けた重要な時期なので、多くの人に関心を持ってもらいたい」と期待を寄せます。
ヘルスフード事業部では、焼き芋の製造・販売を実施。特殊な製法で仕上げた甘みの強い焼き芋は、薬局に併設された自動販売機でも購入可能で、地元の新たな名物としても注目を集めています。

○OKAMURA note
医療・食・スポーツ支援を通じて、多角的な取り組みを進める同社。今後も人と街の健やかな未来を支えてほしいです。

■クルマ社会を支える匠(たくみ)
コサカ精機株式会社
創業:1953年
所在地:横根町
大手自動車メーカー向けの自動車用ボディゲージ(測定器)を設計・製作する、自動車産業を支える技術系企業。

自動車用ボディゲージの製造を中心に、高精度なものづくりで自動車産業を支える同社。大手自動車メーカーからも高く評価されています。
働く環境整備にも力を入れていて、社員が安心して長く働ける企業づくりに取り組んでいます。専務取締役の小坂恭範さんは「最近は女性の活躍にも目を向けていて、一般職の女性社員が総合職へとステップアップできるよう支援を進めているところです」と語ります。さらに、カーボンニュートラルの実現に向けて、若手社員を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、企業として環境課題に向き合う姿勢も見られました。

○OKAMURA note
時代のニーズを捉えながら、技術・人・環境のバランスを大切にする同社。後継者も育ち、今後の展開に注目が集まります。

■障がい者の可能性を信じ、共に進む
平下塗装株式会社
創業:1962年
所在地:横根町
スーパーなどの陳列棚などの金属製家具の粉体塗装を手掛ける。
積極的な障がい者雇用を行うアットホームな職場づくりが魅力。

スーパーなどの陳列棚などに使われる金属製家具の粉体塗装を手掛ける同社。技術力はもちろん、最大の特長は積極的な障がい者雇用にあります。「みんな大切な戦力であり、家族です」と語るのは、代表取締役の平下学さん。現在、従業員の半数以上が障がいのある方ですが、製造現場では、生き生きと働く姿が印象的でした。
社会福祉法人憩の郷と連携したグループホームもあり、生活面でもきめ細かい支援を提供しています。「仕事を通して自立し、笑顔で生きる」。そんな当たり前の幸せを感じてもらいたいと一人一人に寄り添う企業です。

○OKAMURA note
同社の挑戦は今日も静かに…でも確かに社会を変えています。障がい者雇用の大きな輪が広がることを期待しています。

■AFTER TALK
今回は業種の幅を広げ、小売業やサービス業の経営者からも話を伺いました。
市政に対する期待や地域と共に成長していきたいという前向きな声を聞くことができました。現場の声を真剣に受け止め、実効性のある施策へとつなげていくことが重要であると改めて実感しました。企業との信頼関係を深め、持続可能な地域経済の実現に向けて、共に歩んでいきたいと思います。
企業訪問は、これからも続きます。次回レポートをお楽しみに!

○市ウェブサイト「こんにちは、市長です」
訪問の様子や対談の内容を市ウェブサイトで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

問合せ:
企画広報戦略課【電話】45-6214
商工業ウェルネスバレー推進課【電話】45-6227