くらし [特集]だまされない、だまさない、許さない 憎き特殊詐欺(2)

■~若い世代が標的に~ 警察官をかたる手口
犯罪の容疑がかかっていると逮捕を匂わせ、「秘匿の事件で誰にも言ってはいけない」などと不安を煽ることで、被害者は、逮捕されて、会社をクビになってしまうと思い、誰にも相談できないまま、ネットバンキングや暗号資産でお金を送金させられています。
・被害者の約8割が20~50歳代
・約8割がスマホをきっかけに

○相手は本物の警察官?警察官を語る手口
「+(プラス)から始まる知らない番号だけど最後「0110」だし、警察かな。一応出てみるか。」

「警察です。マネーロンダリングの捜査であなたに容疑がかかっている。東京の警察署まで来てください。来られないなら、LINEで取調べを行います。」

「え!?全然身に覚えがないんだけど、東京まで行けないから、LINEで話を聞くか。」

「あなたには、逮捕状も出ている。無罪を証明するためにはあなたの預金を調査する必要がある。
これは秘匿事案なので、誰にも言ってはいけない。もし、誰かに言えば秘密漏洩の罪で逮捕しなければならない。だから誰にも言わないように。
今から言う口座にネットバンキングで振り込んでください。容疑が解消されれば、返金します。」
[被害発生!]
※出典「地域安全対策ニュースNO.18」(県警察本部)

○+(プラス)から始まる国際電話番号は危ない
特殊詐欺に利用された電話番号の約7割が国際電話番号です!
番号の最後が「0110」でも+から始まる場合は要注意

○本当の警察官は会って話す
point1 LINEで逮捕状、警察手帳は詐欺
point2 電話で「お金を振り込んで」は詐欺
point3 番号表示が警察でも詐欺の疑いあり

■~特殊詐欺加担への入り口~ 闇バイトに絶対に手を出さない
闇バイト…犯罪行為によって報酬を受け取るアルバイト
令和6年の1年間に、特殊詐欺事件で現金の受け取り役などとして全国の警察が検挙した2,229人のうち、4割以上の952人がSNSの闇バイトへの応募がきっかけだったとみられることが、警察庁の調査で分かっています。また、20代がほぼ半数を占めており、若い世代は特に注意が必要です。

特殊詐欺の受け子等になった経緯※

※出典「特殊詐欺の被害状況と通信技術の悪用実態」(警察庁)

[闇バイトはバイト?いえ、犯罪です!]
○抜けられない負の連鎖 一度手を出すとやめられない
闇バイトは一度手を出すと個人情報などを奪われ、やめたいと思っても「家や学校にばらす」「家族に危害を加える」などと脅され、逮捕されるまでやめられません。

○あなたの未来を大切に 絶対に応募しない
SNS上の「短時間で高収入」「即日即金」「ホワイト案件」などの言葉に、絶対にだまされないでください。こども家庭庁では、青少年を闇バイトに加担させないために関係省庁と連携し、広報・啓発を推進しています。

○誰もが被害に遭うからだまされない、だまさせないまちへ
[あやしい電話に出ない]
対策1 犯人と接触しないことが一番の対策
・海外との電話連絡が不要なかたは国際電話の利用休止手続きを行い、電話が来ない仕組みをつくる
・ナンバーディスプレイ付きの電話を設置し、心当たりのない電話に出ない
・通話録音・着信拒否機能などを備えている防犯機能付き電話を導入する

[キーワードに注目]
対策2 お金に関することは特に注意警察官からでもすぐに信用しない
・「お金」「キャッシュカード」「ATM」「還付金」などのキーワードが出たら一度電話を切り、警察に相談
・警察官をかたる電話は、相手の所属、氏名を確認し、一度電話を切る。警察署の電話番号を調べてかけ直し、先ほどの警察官が存在するかを確認する
・やりとりを口止めされても、恐れずに警察に相談する

○特殊詐欺を許さないまちづくりが理想の防犯対策
どんなに対策をしても、これで安心と言い切れないほど、特殊詐欺は手を変え品を変え、日々の生活に入り込んできます。知識と対策をたくさん持ち合わせて困ることはありません。
一人一人が自分事だと思うことで地域の防犯意識が向上し、特殊詐欺を許さないまちづくりが理想の防犯対策です。みんなで変えていきましょう。
守山警察署員

問合せ:市民活動課
【電話】76-8128