くらし 新春あいさつ(1)

■支え合い、発展する岩倉市~令和7年の幕開けに寄せて~
岩倉市長 久保田桂朗
明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、令和7年の新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、日ごろから、市政の運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年は、甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」が元日に発生し、悲しいニュースからのスタートとなりました。被災をされた方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
本市においては、「岩倉桜まつり」や、「健康都市宣言のまち第54回岩倉市民体育祭」を5年振りに開催することができました。どちらも沢山の笑顔が溢れるイベントとなり、大変感慨深いものがありました。また、本市の発展に繋がる新たな一歩として、名神高速道路の尾張一宮パーキングエリアへのスマートインターチェンジの設置に向けて国が調査を実施する「準備段階調査」に着手していただけることになりました。スマートインターチェンジの整備は、市民や企業の交通利便性が向上するのみでなく、医療活動支援や防災機能の向上にも大きく寄与するものと考えています。今後も引き続き、一宮市をはじめ関係機関と連携を図りながら事業を進めてまいります。
私たちが抱える課題は、少子高齢化など人口構造の変化や社会保障、地球温暖化、物価の高騰など、多岐にわたります。特に少子高齢化の問題は全国的な課題であり、自治体における施策が今後ますます重要となっています。
本市では、市民の皆様が健康で安心して暮らせる環境を整備するとともに、子育て支援や教育環境の充実を図り、若い世代が子育てする喜びを感じ、心豊かに生活できるよう努めているところです。今後も昨年2月に発表した「こどもまんなか応援サポーター宣言」をもとに、未来を担うこどもたちが健やかに成長し、夢を持てる社会をつくることを目指してまいります。
また、地球温暖化対策については、世界中で気候変動への対策が講じられているところですが、岩倉市においても重要なテーマと位置づけ、2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロをめざす「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた取組を強化していきます。市民や事業者の皆様とともにエネルギーの効率化、再生可能エネルギーの導入など、環境にやさしい政策を推進することで、次世代に希望をもたらすまちづくりを進めてまいります。
本市は人口規模が比較的小さく、人と人との距離感が近いため、密接なコミュニケーションを取ることができます。これこそが課題解決に向けた強みであり、他の地域にはない特別な力です。地域が一体となり、顔の見える関係を築くことができるのは、まさにコンパクトシティゆえのメリットです。この絆が強いほど、課題に直面した際の対応力は増し、解決に向けた道が見えてきます。
まちづくりには、支え合い、助け合う心が大切です。日々の生活の中で人々が互いに手を差し伸べ、共に助け合うことで、より強いコミュニティが形成されます。市民や市民団体、事業者そして行政など、まちづくりを担う人々が協力し、絆を深めながら地域の発展につなげていきたいと考えていますので、ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。
結びに、本年が皆様にとって素晴らしい1年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。