子育て 中学生の新たな休日のカタチ~部活動の地域展開~

「地域の子どもたちは、学校を含めた地域で育てる」という考えのもと、「部活動の地域展開」が進められています。
本市の中学校では、生徒自身が休日の過ごし方を決め、生徒のニーズに応じたスポーツや文化活動に取り組むとともに、地域のさまざまな活動に参加できるように、令和4年度から休日の部活動の活動日数を段階的に減らし、生徒が選んだ活動に参加できる環境を整備しています。
令和7年4月から廃止となった休日の部活動に代わって始まっている「中学生の新たな休日のカタチ」をご紹介します。

■なぜ部活動を地域展開するの?
「部活動の地域展開」とは、これまで中学校の教員が担ってきた部活動の指導を、地域やクラブ・団体などと連携して地域全体で取り組むことを言います。

少子化によって団体競技のチーム編成が難しい学校も出始め、活動の継続が難しくなると考えられています。また、社会問題とされる教員の多忙化や長時間勤務は、休日の部活動指導が大きな要因の一つとされています。

そのため、学校内で運営されてきた活動を広く地域に開き、地域全体で支えていくことに加え、新たな価値を創出し、より豊かで幅広い活動を可能とする「地域展開」が進められています。

■地域展開することのメリット
・活動のジャンルを幅広く選べるようになるので、休日の活動の選択肢が増えます。
・地域の指導者や専門的な知識を持つコーチなどからの指導が受けられます。
・他校の生徒や大人など、学校以外のメンバーとの交流が生まれます。
・教員の部活動に携わる時間が減るため、生徒との関わりや教育活動を充実させることができます。

■中学校の部活動はどうなる?
(1)平日の部活動は、これまで通り実施しています
火・水・金曜日を基本に、週3日以内、1時間30分程度(夏休み・冬休みなどは3時間程度)で実施します。

(2)休日の部活動は原則実施せず、地域展開を目指しています
土・日曜日・祝日は原則実施しません。ただし、6月と9月は市中学校総合体育大会、市中学校新人大会が近いため、月3日以内(3時間程度)で休日の部活動を実施します。
※吹奏楽部は、コンクール時期に合わせて時期を変更する予定です。

(3)地域クラブが、休日の活動をスタートしています
令和7年4月より、地域展開の環境が整った地域クラブから、徐々に活動が始まっています。
※詳しくは下記QRにて市HPをご覧ください。

■今後の活動パターンの一例
「田原方式による中学生の新たな活動場所」

▼平日
学校の部活動に「入る」か「入らない(自分の計画で活動する)」を選びます。

▼休日
さまざまな選択肢から自分で選びます。

「地域クラブに入る」
(1)もっと練習したいから、部活動と同じ内容の地域クラブで活動する。
(2)いろいろなことをやってみたいから、部活動と違う内容の地域クラブで活動する。
(3)近くに入りたい種目がないので、隣の中学校区の地域クラブで活動する。
「地域クラブに入らない」
(4)地域クラブに入らず、自分の計画で活動する。(趣味、学習、休養など)

○どんな地域クラブがあるの?
軟式野球、バレーボール、ソフトテニス、剣道、空手、フットサル、バドミントン、バスケットボール、陸上競技、吹奏楽などがあります。

○地域クラブへの参加費はかかるの?
会費は概ね月3000円を上限としています。ただし、参加者の安全上の対策などの理由で上限を超える場合があります。また、文化系クラブの道具代や材料費などについては、クラブによっては別途費用がかかる場合があります。

現在、各中学校区や市内で多数の地域クラブなどが活動しています。今後さらに地域クラブの認定を進めて、中学生が活動を選べる環境を整えていきます。「部活動の地域展開」にご理解とご協力をお願いします。

■地域クラブとは?
地域住民が主体となって運営されるスポーツや文化芸術活動を行うクラブです。本市では、土曜日もしくは日曜日のいずれかを活動日とし、スポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができるように地域クラブを増やしていきたいと考えています。

問い合わせ:学校教育課
【電話】23-3679