- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県田原市
- 広報紙名 : 広報たはら 令和7年9月号
■100年ぶり!!帰ってくる渥美半島貝塚の資料
渥美半島の縄文時代の貝塚は、明治時代末から調査が行われ、国史跡吉胡貝塚、県史跡伊川津貝塚、市史跡保美貝塚は「渥美の三大貝塚」として知られています。これらは最先端の研究を進める人類学者や考古学者に注目され、特に大量に出土した縄文人骨は、日本の人類学・考古学の初期の発展や、縄文時代のイメージ形成に大きく貢献しました。
近年では大学などの研究機関と連携した再調査も進み、新たな発見が相次いでいます。一方で、全国的な知名度に比べ、市内での認知度は高いとはいえません。その背景には、明治・大正期に行われた調査資料の多くが遠方の機関に所蔵され、市民の目に触れる機会が少なかったこともあります。今回、それらの資料が100年の時を経て田原市に里帰りし、展示されることになりました。過去から現在までの調査成果を一堂に集め、渥美の貝塚群が果たした重要な役割を伝えます。
「渥美半島の貝塚展」は令和7年10月4日(土)~11月30日(日)開催。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)期間中はさまざまなイベントも予定しています。詳細はP.22のおでかけ情報や田原市博物館HPをご覧ください。
(学芸員 増山禎之)
問い合わせ:
文化財課(博物館)【電話】22-1720
吉胡貝塚資料館【電話】22-8060
渥美郷土資料館【電話】33-1127