くらし 特集 第70回愛知県消防操法大会 小型ポンプ操法優勝 美浜町消防団野間分団
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県美浜町
- 広報紙名 : 広報みはま 令和7年10月号 No.1000
■町制70周年の記念すべき年
令和7年8月9日(土曜日)豊田市柳川瀬公園において、第70回愛知県消防操法大会に、美浜町消防団野間分団が知多半島5町の代表として出場した。
連日の猛暑。しかしこの日は、雲が日差しを遮り、動きやすい気温で天候も味方した。様々な人から激励を受けた。
「美浜町で勝ち抜いたのだから、必ずいい結果がでる。自信をもって行ってほしい。」多くの言葉に力をもらった。
順番が迫り緊張の高まる中、指揮者が皆を集めた。
「ここを美浜町だと思ってやるだけ。」
出場する要員、サポートにまわった団員、消防署員、役場事務局員、全員で円陣を組んだ。
「絶対に勝つぞ!」
全員の思いをのせた掛け声が会場に響いた。
「操作始め。」「よし。」
指揮者の号令に三番員が答え、野間分団の操法披露が始まった。
「別れ。」
指揮者の号令で操法披露が終了した。練習の成果をすべて出し切った、いつもどおりの操法だった。胸を張って笑顔で結果を待った。
「よっしゃー!」
最後の班の結果が出た時、感情が溢れ、自然と声が出た。
美浜町として実に26年ぶりの優勝が決まった瞬間だった。
先人から引き継ぎ、自分たちの努力を積み重ねた成果がついに大輪の花を咲かせた。
「美浜町消防操法大会の優勝旗は杉谷川を越えない。」
このように揶揄されたこともあった。
美浜町消防操法大会小型ポンプ操法、野間分団優勝回数0回これが現状だった。
平成28年、団員数減少による合併で、野間全地区が同じ班で活動するようになった。
定員は減ったが、活動に参加できる人が残った。
消防操法で勝ちたい思いはあったが、方法がわからない。
「次回は必ず野間分団が県操法に行く」
前回の県操法大会後、高い目標を立てた。出場条件は、県大会前年の町操法大会優勝。
他班に出向き指導を仰ぎ、意見換を行うなど、思いつくこと色々と試した。少しずつ成績上向き、安定して入賞できるうになり、徐々に地域の見る目も変わった。
ベストメンバーで臨んだ令和6年度美浜町消防操法大会。
悲願の初優勝を飾った。
これまでにない地域の盛り上がりだった。
念願の県大会出場の権利を得たが迷いはあった。初優勝達成による燃え尽き症候群で、なかなかモチベーションが上がらなかった。それでも町の代表として出て欲しいと言われ、出場を決めた。
4月に指導に当たる消防職員と顔合わせを行い、5月から本格的な練習が開始した。
慣れない消防署の指導。成長への実感のなさ。サポート体制への不満。思い通りにいかない現状に団員、消防署員、役場職員に本音をぶつけ、言い争うかのごとく討論をした。
6月22日、練習が中盤から終盤に差し掛かるころ、大会審査員による指導会が開催された。減点項目はわずか。練習の成果が表れ始めた。
7月に入り疲れが溜まる頃、ミスを減らし安定感を高めるために、地道な反復練習を繰り返していた。つらい練習だったが指導は素直に聞くことができた。本音をぶつけ合った結果、いつしか信頼が生まれていた。
紆余曲折はあったが、最後には全員が同じ方向を向いて勝利に全力を尽くしていた。
8月14日、町長への優勝報告を行い、「優勝することで、支えてくれた方々に恩返しができた。」というコメントに団員の成長を感じ、すべてが報われた。
◇第70回愛知県消防操法大会に、知多郡5町を代表して出場して、優勝することができました。地域の皆さんや美浜町役場、知多南部消防署の方々の協力があり、いい結果を残すことができました。
一緒に戦ってきた要員は大会当日、練習で磨いた技術を悔いなく発揮してくれました、このメンバーで大会に出れたこと、とても感謝しています。
「ありがとうございました」
記念すべき美浜町制70周年の消防団が第70回大会を優勝して帰って来れたこと、とても嬉しく思います。
これからも地域を守れ美浜町消防団
・指揮者 中野 良祐
◇役場や消防署の方々はもちろん団員や家族、地域の方々など多くの方にサポートしていただき、26年ぶりに美浜町が優勝することができました。
皆様応援ありがとうございました!
・一番員 鈴木 淳斗
◇震えるほどの緊張の先に掴んだ優勝。
歓喜の涙とともに、支えてくれた全ての人への感謝が胸いっぱいにあふれ、野間に生まれて良かったと思えました。
・二番員 岸岡 伸太朗
◇最高の仲間と最高の地
優勝と確信した瞬間関わってくれた方々に感謝の気持ちで一杯でした。
ありがとう。野間最高
・三番員 山下 大次郎
◇今回の操法県大会で野間地区の現役世代やOBが一致団結できた、とてもいい行事だったと思います。
プレッシャーの少ないポジションでしたが、先輩や地域の方々の応援があったおかげで緊張感を持って本番ができました。
・吸管補助員 千賀 悠矢
○愛知県消防操法大会での優勝、心よりお祝い申し上げます。日々の厳しい訓練を乗り越え、見事な技術と団結力を発揮された皆様の姿に、感動しました。指揮者の的確な指揮のもと、それぞれが自らの役割を全うされた操法は、地域の誇りです。優勝おめでとうございます!
・防災課一同
