くらし つながり、かがやく三重の未来

三重で地域の発展や課題解決に貢献している人・団体を紹介

津市一身田地区 民生委員・児童委員 加藤 美雪(かとう みゆき)さん
英語の先生、趣味の北欧音楽、ボランティア活動をしながら民生委員・児童委員として活躍中。現在3期目。

■地域を“見守る”、“つながり”をつくる!
▽民生委員・児童委員になったきっかけは?
趣味の歌の会で一緒に活動していた方から推薦されたことがきっかけです。その方がいつも笑顔でいきいきと民生委員活動に取り組む姿を見ていたので、「この人の為だったら」と引き受けました。

▽どのような活動をしていますか?
民生委員・児童委員(以下、民生委員)は困っている人を直接助けるのではなく、各機関につなぐ「地域の見守り役」です。一身田地区では「朝のおはよう運動」といって、月に1回、通学路で生徒たちへの声掛けを行ったり、相談を受けた家庭や高齢者サロンを訪問して地域の方の様子を確認したり、介護や子育てなど困りごとがあれば、専門機関につないだりしています。また昨年は、津市の民生委員制度創設100周年事業として、市内の小学校で出前授業を行いました。
この活動をしているとまだまだ知らないことがたくさんあるなと気付かされます。地域にはいろいろな悩みや価値観をお持ちの方がいらっしゃるので、自分の物差しで判断するのではなく、できる限り相手と同じ視点に立って、寄り添った支援を心掛けています。

▽活動への思いを教えてください
就任当初は、地域の方からなかなか受け入れてもらえず、「こんなんでやってけるのかな」と不安でした。周りの民生委員とも協力しながら、年数を重ねるうちに少しずつ「民生委員の加藤さん」と知ってもらえるようになりました。大変なこともある一方で、地域の方から「加藤さんがいてくれて良かった」と温かい言葉をもらえたり、小学生から「いつもありがとう」とお手紙をもらったり。私でも地域の役に立てているんだと感じ、とてもうれしい気持ちになりますね。
活動を通して、喜びや苦労を分かち合える仲間をはじめ、いろいろな方との出会いがあります。人とのつながりが自分自身の活動や生きることにつながっていくと思っているので、民生委員になって良かったなと思います。困った時に気軽に頼れる存在として民生委員をたくさんの方に知ってもらい、より安心した生活を支援していけたらと思います。

今年12月に一斉改選が行われます。
「民生委員・児童委員」について詳しくは本紙二次元コードをご覧ください。