くらし きらり四日市人 Vol.150

■国際バレエコンクール「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)」
ジュニア部門女子1位獲得
小原芳美バレエスタジオ所属
杉本奈槻(なつき)さん

市内在住の中学1年生・杉本奈槻さんは、4月に米国で開催された、若手バレエダンサーの登竜門として知られる国際コンクールのジュニア女性(12~14歳)部門で、1位を獲得しました。同コンクールには奨学金制度があり、9月からは、世界的に有名な「モナコ王立・グレース・バレエ学校」へ留学します。世界を舞台に活躍するバレエダンサーを目指して一歩を踏み出した杉本さんに、受賞の喜びと今後の抱負などをお聞きしました。

▽剣道との二刀流で鍛えたバレエの道
ジュニア部門には世界各国の予選を勝ち抜いた200人が参加し、本選で約50人に絞られました。12位以内を目標にしていたので、1位で名前を呼ばれたときは、信じられないくらいうれしかったです。自信がつき、バレリーナになりたい気持ちがさらに固まりました。
バレエを始めたのは5歳の時、友達に誘われたのがきっかけです。難しい技も練習を重ねるごとにできるようになり、楽しさが増しました。
同じころから剣道も始めました。小学生時代には全国大会へ出場したこともあります。体幹を鍛えられるところが、バレエと共通しているように感じています。

▽レッスンが充実しているモナコのバレエ学校へ
世界の複数のバレエ学校からお誘いをいただいたのですが、たくさん練習をしたかったので、レッスンが充実しているモナコのバレエ学校を選びました。留学先で必要なフランス語や英語も学んでいます。知らない土地に行き、一人で挑戦するのですが、もっとバレエがうまくなりたい気持ちでわくわくしています。

▽舞台の真ん中で踊るプリンシパルを目指して
これからは、上半身の使い方を鍛え、表現力にも磨きをかけたいです。たくさん練習を積み、いつか「ローザンヌ国際バレエコンクール」に出場して憧れのバレエ団に入団し、舞台の真ん中で踊るプリンシパルになることが夢です。
留学し成長した姿を多くの人にお見せできればと思っています。