- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県桑名市
- 広報紙名 : 広報くわな 令和6年12月1日号
■はじめに
平成16年に「国民保護法」が成立し、武力攻撃や大規模テロから皆さんの安全を守るために、国や地方公共団体が連携し、国民を保護するための措置を的確かつ迅速に実施することとなりました。
武力攻撃や大規模テロに遭遇した場合、一人一人が正しく行動することが必要であり、行政機関からの伝達事項、テレビ、ラジオからの正しい情報を把握することが重要です。そのためには、日ごろからこうした事態に遭遇した場合にどのように対応したらいいのかを考え、備えておくことが大切です。
■そもそも、国民保護法とは
国民保護法の正式名称は「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」と言います。外部から武力攻撃を受けた場合や大規模なテロなどが発生した場合に、国民の生命、身体および財産を保護し、国民生活などに及ぼす影響を最小限にするため、国や地方公共団体が担う責務、国民の協力、住民の避難、避難住民の救援などについて規定されており、その詳細については国民保護計画で定めることとされています。
■それでは、国民保護計画とは
国民保護計画は、政府が定めた「国民の保護に関する基本指針」に基づき、県や市などの地方公共団体が作成する計画です。国民の保護のための措置の実施体制、住民の避難や救援、平常時から備えておくべき物資や訓練などに関する事項などを定めることとされています。
桑名市においても、桑名市国民保護協議会のご意見を踏まえながら平成19年3月に国民保護計画を策定しており、昨今の社会情勢などを踏まえ、この度改訂を行いました。市が策定している国民保護計画は、武力攻撃や大規模なテロなどから、住民の生命、身体および財産を守り、その措置を的確かつ迅速に実施するためのいわば行動計画です。
詳しくは、市ホームページをご覧ください。
※桑名市国民保護計画の詳細はこちら(本紙PDF版11ページ参照)
【弾道ミサイル飛来時のとるべき行動】
■情報伝達手段について
弾道ミサイルが発射され、日本の領土・領海に落下する、または、通過する可能性があるときは、政府から(*1)全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、関係する地域の住民に対して瞬時に情報が伝達されます。
この情報は、テレビやラジオのほか、緊急防災ラジオ、携帯電話のエリアメールや緊急速報メールなどで受け取ることができます。また、市が整備している防災行政無線のスピーカーからは情報と(*2)サイレン音が流れます。
情報を受け取った場合は、落ち着いて左に記載の行動をとってください。
(*1)Jアラートとは、弾道ミサイル情報、緊急地震速報、大津波警報など、対処に時間的余裕のない事態が発生した場合に、緊急速報メールや防災行政無線などで国から住民まで緊急情報を伝達するシステムです。
(*2)地震などを知らせるサイレン音とは異なり、国民保護に係る国からの緊急情報を住民に伝達するために決定されたサイレン音となります。原則としてこのサイレンを使用して注意喚起を行うこととされています。
■情報が流れたら
▽逃げる
屋外にいる場合、爆風や損壊物などの破片などを避けるため、緊急一時避難施設をはじめ、近くの建物(できればコンクリート造りなどの頑丈な建物)の中や地下施設に避難します。
▽隠れる
屋外にいる場合で、もしも近くに適当な建物がない場合は、爆風や損壊物などの破片などを避けるため、物陰に身を隠すか、地面に伏せ頭部を守ります。
▽離れる
屋内にいる場合、爆風で割れた窓ガラスなどを避けるため、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋に移動し、安全を確保します。
■弾道ミサイル飛来時のほか武力攻撃や大規模テロなどから身を守るための留意事項
武力攻撃事態などから避難するにあたって、国民が留意しておくべき事項がまとめられています。内閣官房のポータルサイトに詳しく掲載されていますのでご覧ください。
■よくある質問と回答
Q.近所には、丈夫な建物も地下もなく、避難できるところがありません。
A.横(水平)方向に広がる爆風や飛散する破片などに対して身体の衝突面を極力減らすことが重要なので、木造住宅へ避難するだけでも、避難行動をとらない場合と比べて被害を軽減できる可能性が高まります。
■内閣官房国民保護ポータルサイト
・サイレン音の視聴
・避難施設の検索
・弾道ミサイル飛来時の行動
・武力攻撃やテロなどから身を守るために(パンフレット)
※各QRコードは本紙PDF版11ページをご覧ください。